nagaya
さあ、ここです。
  すいません。こんなとこですが、気にしないでください。


布団に入ったら忘れよう!
茶さじ郎じゃないか?おやお客さんだね。

遠慮は無用だよ。
ここはいつでも誰でも大歓迎だ。
あたしははぎ、おはぎってみんな呼ぶよ。
なんかお茶が欲しくなるだろ。
この長屋のおなかっていうのが、お茶屋をやってるから、帰りに寄っていくといいよ。
ところでお前さん、どこかその辺でへんなカッコしているのに会わなかったかい?
そうかまだ会ってないかい。
まあこの辺にいりゃあ、そのうち会うと思うけど、それがうちの宿六さ。
見かけたら、とっとと帰ってこいって言ってやって。
今朝追ん出したままだからさ。

え?悩みとの付き合い方だって?
まず布団に入ったらきっぱり忘れることだね。
寝床の中で悩みと向き合ってしまうと、悩みは実際以上に大きく感じられてしまうんだよ。
そんな状態で考えても、打開策が浮かぶどころか、
悩みのいい餌食になってしまうだけ。
ますます眠れなくなって、悶々と悩んじまう。
そして寝不足頭になってしまったら、もう暗い考えしか出てこない。

神様が、せっかく 悩みを忘れて夢を見させてくれる時間を作ってくれたんだ。
一時休戦と思って、ありがたくこの時間だけは悩みを忘れて眠っちまいな。
眠っちまえば、悩みは手の出しようがない。
その間に、悩みに押しつぶされてた抵抗力が働き出して悩みに勝てる力と勇気をつけてくれる。
解決の糸口を夢で教えてくれることもある。
朝起きてみると何であんなに悩んだかなー、何とかなりそうな気がするなー、と思えるよ。




「まっ、いいか」と「それがどうした」
おう、客人かい。よくきたな。

おいらは大工のたて太郎だ。
えっ、おいらのことは茶さじ郎に聞いた?
わかってるよ、尊敬する兄貴分だって言ってたんだろう?
なんだかしらねえが、おめえ、さっきから顔がふやけてるね。
悪いもんでも食ったんじゃねえか?

おいらの悩みとの付き合い方かい?
「まっ、いいか」と「それがどうした」これよ。
こいつらは、なかなかいい言葉だぜ。行き詰まったら、これ言ってみな。
大体、悩みって奴は、人を落ち込ませるのが大好きだ。
そいつが悩みにとらわれるほどますます絡み付いて、悩みの中に閉じ込めようとする。
そうなったら、やっつけるどころじゃねえよ。
深い悩みがあると、ついそのことが頭を離れないが、それこそ相手の思うツボ。
そういう時にちょっと、「まっ、いいか」と「それがどうした」
を使ってみな。
おめえにまとわりつこうとしているどろどろしたもんが、
肩すかしくらって「ハレッ?」てこけちゃうよ。
とにかく、思いつめるのが一番いけねえ。
つまらねえ思いに苛まれてる時は、
まず、「まっ、いいか」で放り投げるんだ。
責任放り投げる時に使う奴が多いみたいだけど、
そういう時に使う言葉じゃねえよ。
おいらが小町娘のおはるにふられた時も、
最初に
「まっ、いいか。」と思ってみたら、
「おいらを不幸にする女だったんだ。だって俺、今こんなに不幸じゃねえか」
ってするする出てきて、なるほどなあと我ながら感心したぜ。
棟梁に叱られたときは、
「それがどうした」でのりきるんだ。
え?それはまずいだろうって。
おめえも早合点して誤解しちゃったな。
それがどうしたってのは、
棟梁に向けてではなく、
めげそうになった自分に向けて言うんだからな。
この間も、それでえらい目に合ったんだ。
棟梁に叱られてしおれている新入りに、
慰めるつもりで、
「そんなくらいでめげててどうする、
棟梁に叱られた時はな、
それがどうしたって思えばいいんだ。」
ってとこまで言ったところを、
棟梁に聞かれちまって、
危うくぶん殴られるところだったぜ。




悩み続けるより思い続ける
浪人の親又天之太助だ。

拙者、いや、わしは農工商に面倒見て貰いながら、
その上に偉そうに君臨している体面ばかりの武士がかっこ悪くて、仕方なかった。
武士はただのごくつ武士!
………ちと、さぶかったかの、………失礼。
戦国の世の人殺しの恩恵で、何代もノウノウと踏ん反りかえってみっともねえったらねえ。
だが、親又家の跡取の身では、刀を捨てるなど許されないこと。
そこで、武士ならではできることをと、とにかく武道や学問にうちこんだ。
嫌だと思いながら毎日を過ごすのでは、人生もったいないだろが。
でも、刀を捨てたいという思いはやまぬ。
出奔するか、馬鹿になったフリしようかとかいろいろ考えてみたが、どれも今ひとつ。
粋でいなせな火消しに憧れ、キャー素敵と追っかけたりなんかもしてな。
うん?馬鹿のフリしなくても、充分怪しいか?
ところがところがよ、なんと我が藩がおとり潰しになってしまったのだ。
仕官の道を探してお家復興を願う母上には申し訳ないが、
せっかくやってきた機会を逃す手があろうか。
それに武士として雇われる道を探す努力も、自分の力で稼ぐ道を探す努力も変わらぬ。
信念は、やっぱり思い通りの人生を呼ぶもんだなあ。
悩み続けるなら、思い続けた方がトクよ。
ついでに私の妻も「とく」よ。
あっ、関係なかったな。
一筋縄ではいかん母上は、気長に説得するしかなかろう。
何事も努力だもんね。
これからは、自分の力で生きるのだ!




悩みは消えるもの
天之太助の妻、とくです。おとくって呼んでくださいませ。

ほほほ、悩みなんてほとんどは一生続くものでないし、
何より、考えを変えたら全部がすぐ消えてしまうものですわ。
私の場合、気の強い姑で苦労してます、いえ、ました。
姑の小言には正直、腹が立つこともございます、いえ、ました。
でも、ここはお江戸の時代、逆らうことなんて考えられません。
けれど、気がついたんです。
小言として受け取るから腹が立っていたのであって、
忠言として受け取れば、
素直に受け入れられ、
むしろありがたく思えてくることに。
本当に気持ち一つです。
それからは、叱られても、
「おーし、もう同じことは言わせないぞ!」
あら失礼、
「同じことを言わせては申し訳ない」
と考えられるようになって、
頑張る気持ちに変えられるようになりました。
今ですか?
こういう状況なので義母上は
伝手を頼って別のところで暮らしております。
悪いことの中にもいいことは必ずあるものですわね。
あ、違った。
それにしても、一度長屋暮らしをしてみたら、もうあなた、
伸び伸びできてやめられませんわ。
本音で自分らしく生きるって、素晴らしいですわね。
天之太助様が、町人になりたいって騒いでたころは、
「何言ってんだい、このすっとこどっこい!」なんて思ってましたけど。
あら、私もけっこう町人らしくなってまいりましたわね。

でも義母上はちょくちょくやってまいりますから、
すっかり長屋のおかみさんになりきれないところがつらいんです。
だって、いきなり町人姿でチョップを与えては…
あら、違うわ、えーと…ショック、そうショックを与えてはいけませんから。
まあ、チョップだなんて私、大変なこと言ってしまいました。
えっ、意識の中にそういう思いがあるんだろうって?
私は江戸っ子、
本来なら、チョップとか、ショックなんて言葉も知りません。
ある、わけございませんわ。
えっ、変なとこで言葉をきるって?気のせいでございましょう。

一日も早く、さっぱりと町人になりたいところですが、
由緒ある親又家の家付き娘である義母上のお気持ちを考えると
仕官の道を探ることをやめるなど、
受け入れられないこともわかります。
だから無理押しせず、徐々に理解してもらおうと思ってます。
ご心労をおかけしてはいけませんから。
いくら厳しくても、
義母上は、私にとっても大切なお方、
私の愛する天之太助様を生んでくれたお方なんですもの。
あら、私としたことがお恥ずかしい…、おほほ。




悩みは前向き?後ろ向き?
  茶屋のおなかの妹とめです。姉と一緒に茶屋をやってます。よろしくね。

あなたの悩みは悩むことによって、解決前進ができる悩みなのかな。
そうでない悩みは、悩むのなんかやめちゃいなさい。
たとえば、私は背が小さいのが悩み。
でも、何でこんなチビなんだろうっていう、
変えようもないところでいくら悩んでも意味がないじゃない。
そんなことより、小柄だからこそ似合う着こなしを考えたり、
背が高く見えるよう工夫するところで悩むほうが有意義でしょ。
悩んでもどうしようもない悩みなら、
現実を認めた上で、ではどうしたら最高の状態に持っていけるかを悩んだほうが悩みがいがあるわよ。
悩みにも前向きの悩みと後ろ向きの悩みがあるってわけ。
後ろを向いて悩むより、前を向いて悩もうじゃないの。

それにね、私は小さいのが嫌だと思っても、私に惚れる人は、みーんなこう言うのよ。
あら、どうしたの?何か言いたそうね。鼻の穴がふくらんでるわよ。えっ、何でもない? 
あのね、「とめはちっちゃいところが可愛いんだよ」って。うふっ。
それに私、とめって名前が嫌いなんだけど、
「おとめチャンはおいらの心の乙女だから、とめでいいんだよ」なーんちゃってさー!
それでねー…おーいどこ行くのさー。




とりあえず笑っちまうのが勝ち
噺家のへのへの亭もへじでやんす。

えっ、その格好は悪代官みたいだって?
師匠が言うにはね、あっしは顔が恐いから、
お客がひいちまうんだって。
だから、衣装でおちゃらけてんの。
古着屋で一番派手でみょうちきりんな着物探したら、
田舎芝居のこんなおもしれえ衣装があったんだ。
遠目には袴のように見えるが、実は上下の色が染め分けられてるだけ。
考えたもんだね。
やっぱり、人間は頭が柔らかくないといけねえな。
顔を売るにも目立ってちょうどいいし、
この衣装のおかげで、少しはお客に覚えてもらえるように
なったみたい。

えっ、そんな姑息な手段より、
顔の恐さを芸の力で笑いに活かせるようにしたらって?
そう、そこがむずかしいのよ、あーた。
まあますます頑張りますから、見ていておくんなさい。

さて、私ら噺家は人を笑わせるのが仕事、暗くちゃできません。
だってそうでしょ、くらーい噺家が話してるのを聞いて笑えますか。
でも、あっしだって人間、時には気分がさえないこともありますわな。
でもそういう時は鏡を見て無理矢理でも「ニッ!」っと笑うんでさ。
おもいきって素敵な笑顔で「ニッ」ですよ。
そうこんなふうに。
えっ、怖いって。ほっといてくれ。
鏡を見ていないときでも、意識して笑顔を作るといい。
ただし、これは人が見ている時はやめた方がいいな。
気分は明るくなるが、周りに誰もいなくなっちまうから。
ニコっとすると笑顔を作った脳も、
「あれ?ひょっとして今は楽しくならないといけないのかな?」
と感じて、陽性思考に変わっちゃうんだ。
それで何とかなるという前向きの気持になってくるものさ。
暗いままでは、ますます深刻になるだけだもんな。
明るく大らかな人は、不思議と人生も順調だね。
悩みにぶつかっても、深刻にならないことで、悩みもあまりよりつかない。
だから、ますます明るくなる。
あなたはその逆の道を行ってやしませんか。
同じ人生、わざわざ損することはありやせんぜ。




あなたがあなたを見る
お待ちなせえ、そこのお人。何かお悩みがおありとみえる。

私は易者のどう造という者だ。
易者らしくないって?
21世紀の占い師だってへんちくりんな格好しているのが
たくさんいるじゃねえか。
易者は奇抜な格好でまず勝負!と私はさとったのだ!
ほんとはね、結構気に入ってやってるの。
売れない噺家のもへじってのには会ったかい?
そうか、あのもへじにも、どうせならこのくらいやれって言ってるんだ。
でもな、うちのかかあはよしてくれって言うんだ。
えっ、おはぎ?ああそうだ。うちのかかあよ。
そうか、帰ってこいって言ってくれたか。
いや、今度は花魁をやろうかなと言ったら追ん出されちまった。

おや、茶さじ郎も一緒か。
聞いてくれるかお客人。
これは俺の自慢のせがれで、
俺に似てなかなかしっかり者でな。
いくら私が馬鹿を装っても、
やっぱり品性知性は隠しきれないもので、子どもに遺伝しちゃうのね。
まあ、父親の私を超えることはできないだろうが、
どこへ出しても恥ずかしくないせがれだ。
えっ、急に日本語理解困難症になったって?
なんか、難しそうな病気だね。
お大事にナ。

まあ、それはさておいて、まず、人が占いに頼りたくなるのは悩んでいるときだからだ。
私はその人たちにこう言うのさ。
今、悩んでいるあなたは、当然あなたの中からの意識で考えている。
ここで気分を変えて、あなたという人間を外から見てみてください。
こういう人間がいたら、あなたはどう思いますか。
それから今度は、あなたが悩みを抱えたあなたから相談されているとしたら、どう答えますか。
私に相談する前に、もう一人のあなたと話し合ってみたらいかが?
視点を変えるだけで、占いよりいい答えが見つかるかもしれませんよ。
やっぱり最後に決めるのは自分だからね。
私、いつもこればかり言ってるのよ。
ここだけの話、私の占い当たらないから。


 いかがでしたでしょうか。
え、とっくにわかってることばかりでした?
なら、悩みに囚われることはないはずなんですけどねえ。
もしかしたら、実践ができてないのでは?
わかってるだけでは意味がありませんから。
あ、子供なのに、さしでがましいことを申し上げました。

おっかさんが言ってた、おなか茶屋へも行かれますか?
長屋の独り者代表でもあるおなかさんは、話好きですよ。
行かれるなら、こちらです。


おなか茶屋はこちら


気分で読むめるまがの一覧をごらんになりたい方は「あっぱれ長屋のプラス話一覧」からどうぞ。




このページのTOPへ戻る



あっぱれぷらすサイト HOME TOP
 あっぱれ長屋へいらっしゃい案内  ぷらっとぷらす小路入口案内
 ・あっぱれ長屋のご隠居大家夫婦 
 ・あっぱれ長屋流明るい悩み方の鉄則
 ・おなか茶屋
 ・ある日のあっぱれ日誌
 ・メルマガ「あっぱれ長屋のプラス話」気分で読む バックナンバー
 ・のほ本屋
 ・松竹梅子の小遣い稼ぎの口入屋
 ・和・は・は
 ・オリジナル&メモリアル
 ・やる気元気癒しのCD伝言板
 ・楽して楽しく覚える英語
 ・SOHOやる気まん店
 ・はっけよい八卦良い占い部屋
 ・七福神占い
 ・潜在おみくじ










和・は・は ぷらっとネットショップ
あっぱれ長屋へいらっしゃい!

HOME
あっぱれぷらすサイト案内


ご隠居大家夫婦

あっぱれ長屋流悩みに出会ったら


あっぱれ長屋の住人たち

あっぱれ長屋流明るい悩み方の鉄則


おなか茶屋

あっぱれ長屋流人生の進み方


メルマガ 「あっぱれ長屋のプラス話」
気分で読むバッグナンバー総覧


おまけ

ある日のあっぱれ日誌



ぷらっとぷらす小路

のほ本屋


松竹梅子の小遣い稼ぎの口入屋


和はは


オリジナル&メモリアル

やる気元気癒しのCD伝言板


楽して楽しく覚える英語


SOHOやる気まん店


はっけよい八卦良い占い部屋


七福神占い


潜在おみくじ



サイトマップ