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               あっぱれ長屋のプラス話 第121号   

                  〜 陽性思考の法則 〜       
                                 2011. 8. 30   
   

  

  くるり
   みなさま、ご無沙汰して申し訳ありません。
   地では地震と津波、
   天からは豪雨と、
   天災続き。
   しかも、
   原発放射能汚染や政治停滞という人災が、
   被害をさらに拡大させてるなんてことを、
   あっぱれ長屋の人たちに知られたら、
   何を言われるかわかったものではありません。
   おかげでうっかり呼べなくなってしまったんですよ。
   けれど、人災は収束しそうもなく、
   このままではずっと出せなくなりそうなので、
   これからはこっそりと私だけで
   このメルマガをやっていこうかと…
    
  天之太助
   こら、くるり、
   何を勝手なこと言っておる。
     
  くるり
  げっ、来ちゃった。  
  
  天之太助
   来ちゃったとはなんだ。
   化け物みたいに言うな。
   みなさん、ご無沙汰しております。
   浪人の親又天之太助です。
   21世紀は大変なことになってるようで、
   長屋を代表して深くお見舞い申し上げる。
   しかし、人災で被害を広げるとは言語道断!
    
  くるり
   ほらきた。
   言いたいことはわかってるから、
   そこまで。  
  
  天之太助
   なぜだ。
   これからくるりをほめようとしたのに。
    
  くるり
   好きなだけお進みください。  
  
  天之太助
   人災を広げてる大馬鹿共に比べたら、
   くるりなどは、小馬鹿も小馬鹿。
   えらいもんだ。
    
  くるり
   どこがほめてるんだか。
    
  天之太助
   文句を言われたくないようだから、
   ほめたのに、文句があるか。
   なら、文句を言えば、
   文句はないな。
    
  くるり
   ややこしいな。
   どちみち人災の件で文句を言われても、
   私にはどうしようもできません。
    
  天之太助
   そんなことはわかっている。
   くるりに文句を言いたいのは、
   「あっぱれ長屋のプラス話」の
   ぷらすについてだ。
     
  くるり
   プラスが何か?
    
  天之太助
   くるりの説明では、
   ぷらすとはよその国の言葉だが、
   陽性という意味がある。
   だからプラス思考と言えば、
   陽性思考ということだ。
   その典型ともいえる我々の話なので、
   「プラス話」とつけたと言っていたな。

  くるり
   言いましたよ。
   その反対はマイナス思考で、
   陰性の思考ってこともね。
 
  天之太助
   ぷっ、しかし、陳腐な発想の名づけ方だな。
   全くうちわがない、
   いや、扇子がない、だったか。
    
  くるり
   その駄洒落もかなり陳腐ですけど。
   まあね、うちわ、
   じゃない、センスのないのは認めるけど、
   間違ったことは言ってませんから、
   文句言われることはないです。
    
  天之太助
   だが、
   肝心なことが足りてない。
   ぷらすには加える、
   まいなすには引くという、
   もっと大きな意味があるではないか。
    
  くるり
   あるけど、この場合は、
   陽性、陰性という意味で使われているんだから、
   余分なことをわざわざ言わなくてもいいと思ったの。
   なにかそこに問題でも?
    
  天之太助
   大ありだ。
   足す思考、加える思考だからこそ
   陽性思考になるのだぞ。
   湯のみの水をまだ半分あると考えるのは
   水を加えて考えてるから、
   ぷらす思考になるのだし、
   もう半分しかないと考えるのは
   引いて考えてるから、
   まいなす思考になる。
   なにかそこに問題でも?
    
  くるり
   大なしだ。

  天之太助
   変な日本語を使うでない。

  くるり
   でもね、
   足したら陽性に、
   引いたら陰性になるって、
   そんな単純にわりきれないのが人生よ。
   引くことでプラス思考になれることもあるし、
   その逆もある。
    
  天之太助
   そうやってむずかしく考え過ぎるから、
   無理のある陽性思考になってしまうのだ。
    
  くるり
   そうかなあ。
    
 天之太助
   たとえば、剣術の試合で三本勝負をして、
   最初の一本を相手にとられたとしよう。
   くるりなら、
   その時どうやって前向きの気持ちにもっていくか?
    
  くるり
   次は絶対に負けない!
   頑張るぞ!
    
  天之太助
   なんか芯がないな。
   それではちょっとしたことで、
   あせりや心の乱れが生じてしまう。
    
  くるり
   では、
   次は何が何でも一本とってやる!
 
  天之太助
   力が入りすぎて、
   かえって力が出しきれなくなるかもな。
   そんな無理をする前に、
   そうやって精神が揺らいだり、
   自分を追い込みすぎて
   隙が生まれてしまう原因となったことから
   考えてみよ。
      
  くるり
   それは、もちろん、
   相手に先に一本とられてしまってることにある。
  
  天之太助
   ほれ、それだ。
   とられてる、つまり減らす思考で受けとめている。
   だから取り返すという発想になり、
   そこから陽性思考に持っていこうとする。
   だが、とられたものをとりかえすのなら、
   何も増えてはおらぬではないか。
   そこに、頑張ろうという気持を乗っけても、
   不安定で盛り上がりきらないのは当然。
    
  くるり
   確かに、
   最初からあったものをとられたわけではない。
   そうか、無かったところに、
   相手が一本足したんだね。
   あ、わかった。
   ならば、足したのは自分と思えばいいんだ。
   思い込んでしまえばこっちのもん。
    
  天之太助
   そんな図々しい思い込み、
   くるりはできても、
   普通の善良な人々は、
   なかなかできんだろう。
   足したのは紛れもなく相手、
   真実は真実のままでなければ。
   それに過去の試合結果をいじくろうとするのも、
   時を引いた考え方だ。

  くるり
   そうか。
   未来に目が向くのは、
   時を足してるからか。
   それでこれからの試合に向き合える。
   ということは、
   「足したのは自分」ではなく、
   「足すのは自分」になるんだ。
   あ、わかった。
   なーんだ、
   次に自分が一本足せば同じことだ。  
   まだ1本目なんだし。

  天之太助
   取り返してやる!と言うよりは、
   だいぶ余裕がある感じであろう。

  くるり  
   なんだか気が軽くなって、
   やる気が満ちてくるね。
   1本目だから、
   まだ負けとは決まってないのはどちらも一緒だけど、
   こちらのほうが落ち着く。 
     
  天之太助
   だから、
   最大限の力を出し
   自然体で頑張れる。
  
  くるり 
   さすが天さん、
   たくさん負けてきたからこそ得た極意だね。
  
  天之太助
   そうだ…じゃなくて、
   無礼を申すでない。
   ほれ、この間、
   21世紀の大和なでしこたちが、
   よその国と鞠を蹴りあう勝負で、
   一番になったろう。
   あの戦い方を見て、
   あの娘っ子たちはこれを実践してると感じたぞ。
    
  くるり
   そういえば、
   相手に1点入れられると、こちらも1点、
   って感じで入れてた。
   そうか。
   だから、はらはらする試合運びでも、
   最後まで笑顔も出るくらいに
   余裕を失わずにいられたのかな。
   それにしても、よく知ってるね。
    
  天之太助
   21世紀に来れば、
   我々も同じ時空にいるのだから、
   起きてることはわかるようになる。

  くるり
   だから困ることもあるんだよ。

  天之太助
   なんか言ったか。

  くるり
   別に。

  天之太助
   しかし、21世紀の大和なでしこは
   ずい分勇ましく頼もしくなっててたまげたぞ。
   もっとも江戸の大和なでしこも、
   21世紀の大和なでしこも、
   一番というところが変わってないのは嬉しいものだ。
    
  くるり
   鼻の下が伸びてるよ。
   だけど、試合の場合はそうでも、
   たとえば、このたびの震災で
   借金が増えた人たちに、
   増えるのは前向きになれることなんだよ、
   頑張る余地が増えたと思って頑張ろう!
   なんて言えないよ。
 
  天之太助
   借金は負のものだろう。
   負のものは増えることが、引くことになり、
   減らすことが足すことになる。
   だから増えた方向より、
   減らす方向を見なくてはだめではないか。
   さっき、くるりが
   引くことでぷらすになることもあると言ったが、
   それはこういう場合のことだ。
    
  くるり
   足りないものを足し
   余分なものは引くのが陽性思考、
   足りないものを引き、
   余分なものを足すのが陰性思考。
    
  天之太助
   そこを感情に任せて、
   複雑にして考えすぎるから、
   ごちゃごちゃするのだ。

  くるり
   この法則にのっとって考えを整理すれば、
   自然な形で最上の陽性思考に到達できるってわけ。

  天之太助
   借金を
   感情で考えれば引いた見方になってしまい、
   増えた借金のところにしか
   目が向かなくなる。
   だが陽性の法則でいけば、
   減らす方向に目が向くから、
   減らすためにはどうすべきかということを考える。
   同じ悩みでも、
   向きが違うことの意味は大きい。
   行き着く先が正反対になるのだからな。
      
  くるり
   三本勝負も
   感情のままに考えたから、
   とられたと引いた見方になってしまったんだね。
   足す見方を忘れなければ
   相手が足したのだから、今度は自分が足すというのは、
   すぐ出てくる。
    
  天之太助
   「足す」と「陽性」という、
   一見全然違う意味のことを、
   同じ言葉で言い表してるのは、
   偶然ではなかろう。
 
  くるり  
   あ、そうか。
   私の説明では、
   足すべきことが足しきれてなかったんだ。
   それでこれまでのみんなの話も、
   なんかぼけてたんだね。
 
  天之太助
   それは、話し相手に問題があるだけだ。

  くるり
   天さんこそ、なんか言った?

  天之太助
   別に。

  くるり
   あ、そうだ。
   「あっぱれ長屋のプラス話」にも、
   私の名前を足したほうがぐっと良くなるね。
   そのほうが真実だし。
   
  天之太助
   さっき言ったでござろう。
   負のものは引いてこそ、
   ぷらすになる。
   それを足したら、
   ますます陳腐な題になるではないか。
 
  くるり
   何が言いたい?
  
   
 (発行マガジンより、本文のみ掲載しております。)





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