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             あっぱれ長屋のプラス話 第61号   

            〜向き合う悩み、どうにもならない悩み〜       
                                   2006. 2. 9 




  くるり
   みなさん、こんにちは。
   今日のお江戸あっぱれ長屋からのお客様は、
   噺家のもへじさんです。
   もへじさん、久しぶりだね。
   怖い顔のおかげで、
   夏は怪談噺にひっぱりだこなのはわかるけど、
   それ以外は暇なはずでしょ。
   何してたの?
  
  もへじ
   あっしは、季節労働者ってやつか。 
   いやなあ、あっしは夏が終わってからずっと、
   人生について、悩みについて、
   とことん考えていたんだ。
  
  くるり
   やっぱり季節労働者みたいなもんじゃない。
  
  もへじ
   仕事がなかったわけじゃねえやい。
   ともかくあっしはな、考えに考えて、
   ついに、ある結論にいきついた。
  
  くるり
   悩みは悩みと思ったときに悩みになるんでしょ。
  
  もへじ
   ……。
   あっしが一生懸命考えてたどりついた結論を、
   いとも簡単に言ってくれちゃったのね…。
  
  くるり
   悩みがあるのではない、悩みと思うあなたがいるのである。
  
  もへじ
   嫌がらせで、あっしの言いたいこと先に言っちゃってる?
  
  くるり
   予知能力ができたかな?
  
  もへじ
   相変わらず、可愛くねえ奴だな。
   でもな、それだけでは、悩みの完全克服は無理。
   悩みには、そうやって悩みという見方をしないことで、
   解消できるものもあるが、
   きちんと向き合って、解消しなくてはならねえ悩みもある。      
  
  くるり
   逃げるのと解消するのとは違うものね。
  
  もへじ
   そうだ。
   たとえば、あっしの場合、
   稼ぎが少ないので、嫁ももらえねえってのは、
   「悩みと感じなきゃいい」で、
   すますわけにはいかねえのよ。 
   そこは、解決しなくてはなんねえ。
  
  くるり
   問題はそこだけじゃないと思うんだけど。
  
  もへじ
   何か、おっしゃりたいことでも?
  
  くるり
   いや、別に。
  
  もへじ
   いいか、ここに東西に貫く一本の道がある。
   となると、片側の家の人にとっては、それは北側の寒い道になる。
   でも、反対側の家からみたら、南側の暖かい道だ。
   同じ道なのに、位置が変わるだけで、見方が変わる。
  
  くるり
   なるほど。 
  
  もへじ
   片側の家の人は、寒いからその道には出てこない。
   でも、反対側の家の人は、その道で日向ぼっこしてる。
   悩みとの接し方はこれよ。
   寒い側の人だって、反対側にきて、日向ぼっこすれば、
   寒くて嫌いな道が、
   暖かい道になることにかわりはない。
  
  くるり
   それが、見方を変えるということだね。
   でも、この場合は、
   見方を変えるだけではだめなんでしょ。
  
  もへじ
   問題から逃げているというのは、
   寒い道だからといって出てこない状態だ。
   なぜ、そうなるかというと、
   家ごと移築して、ここから動かなくてはだめなんだ、
   と思っているからだ。
   ちょっと、表に出て、陽だまりを見つけるだけでも、
   違うのにだ。
 
  くるり
   問題を、むずかしく捉えすぎてしまってる、
   ってこともあるんだね。
  
  もへじ
   だからまず、向き合うことで解決すべき悩みの場合は、  
   もしそれが解決できたら、
   こうなるという状態を考える。
   
  くるり
   たとえばもへじさんの場合は、
   一流の噺家として、
   ひっぱりだこになって、
   暮らし向きも余裕ができて、
   私みたいに気立てがよくて、
   きれいなお嫁さんがくる。
   言ってみれば、そういう状態だね。
  
  もへじ
   逆に気持ちが萎える部分が、あるんだけど。
  
  くるり
   何か、おっしゃりたいことでも?

  もへじ
   いや、別に。

  くるり
   要は、目の前ににんじんぶらさげるみたいなもんだ。
  
  もへじ
   いいか、ここが大事だがな、
   解決しなくてはならねえ悩みから逃げようとするのは、
   それを解決したくねえからか?
   
  くるり
   それは確実に違う。
  
  もへじ
   だから、まずは、思い切って、
   家の外に出てみる。
   出たら寒いだろうが、
   そのおかげで、反対側の陽だまりは、
   暖かいことに気がつく。
  
  くるり
   じゃあ、今のもへじさんは家の外に出て、
   日陰の道端に座って、向こうの陽だまりを見ている状態だね。
  
  もへじ
   なんで座ってるの?
   なんか乞食になった気分なんだけど。
    
  くるり
   噺家だから座ってたほうがいいと思ってさ。
   
  もへじ
   へんなところで気をまわすなって。
   寒いからといって、同じ側にいたら、
   どこまでいっても寒いんだ。
   日向側を見ることで、あっち側に行きたいと思うようになり、
   渡る場所や機会を探すようになる。
   行動に雲泥の差ができる。
   だから、悩みが解決したあとの状態ってのは、
   しっかりと見なくてはいけない。
   見るから、行こうと思う。
   それが、足を踏み出す原動力になる。
   
  くるり
   寒かったからこそ、暖かい方へ来ることができたってことだね、
   じゃあ、見方を変えることで解消する悩みの場合は?
   自分ではどうにもならない悩みのときは、
   もう、これしか解決方法はないからね。
   たとえば、失恋とか。
  
  もへじ
   くるりの場合は、そこは活用することが多いもんな。
  
  くるり
   何か、おっしゃりたいことでも?
  
  もへじ
   いや、別に。
   たとえば、今は冬だから、
   日陰は寒いと思うが、
   これが夏になると、
   日陰で涼しくて良かったなあと感じるようになる。
   動かなくても、感じ方が変わる。
   
  くるり
   それって、
   時の力という、これまた自分ではどうにもできないものの助けを
   借りなくてはならないってことじゃないの?
   それじゃ意味ないよ。
  
  もへじ
   まあ、早まるなって。
   悩みってのは、自分あってこそだ。
   だから、あくまでも主人は自分で、
   悩みは家来なんだ。
   主導権は自分にあるのに、それを忘れるから、
   家来にふりまわされる。
  
  くるり
   なめられるから、簡単に乗っ取られちゃうんだね。
  
  もへじ 
   だから、主人は自分であることを思い知らせるために、
   攻撃体制になる。
   そのための考え方として、
   「夏は快適だが、冬はつらい」ではなく…
  
  くるり
   あっ、それも言いたいことわかるよ。
   悪いところでなく、いいところを見るんでしょ。
   「冬はつらいが、夏は快適」って。
  
  もへじ
   おあいにくさま。
   今度はちょっと違うんだな。
   そういう形で、いいところに重点をおく考え方もいいけどな、
   実際寒い思いをしているときにそう思えったって、
   寒いものは寒いのは事実。
  
  くるり
   つらいときには、つらいようにね。
   
  もへじ
   だから、そこをもう少しひねってだ、
   「夏は快適になるから、冬はつらい」
   と考える。
   この考え方だと、
   つらい部分もいい部分も認めることになる。
  
  くるり
   それを失恋にあてはめると、
   いいとこを見すえて、
   「失恋した分、いい女になれるんだ」
   と考えて元気になろうとしても、無理があるけど、
   「いい女になるために、このつらい失恋がある」
   と考えると、いいことも見すえられるし、
   痛みを認めることで、
   心の傷を癒やすことに対しても前向きになれる。
   原動力もにんじんも得られる。
  
  もへじ
   似てるようだが、ちょっと言い方を変えると、 
   感覚も変わる。 
   どうにもならない悩みだって、
   ただあきらめるだけでなく、
   原動力にすることができる。 
   さすが、失恋を例にすると、飲み込みがいいね。  
  
  くるり
   何か、おっしゃりたいことでも?
   もへじさんこそ、挑戦するとこが多くて大変だこと。
  
  もへじ
   あっしの悩みは、 
   自分のしたいことをして生きる道を選んだことから出ている。
   でも、自分が自分らしくいられる人生は楽しい。
   楽しいことから生じた悩みなら、それも楽しい悩みだ。
   自分を活かした人生を生きる自分であれば、必ず解決できる。
   
  くるり
   へえ、すごい!えらいね!
   パチパチ…。
   
  もへじ
   なんでえ、照れるじゃないか。
   それほどでもねえよ。
  
  くるり
   もへじさんが、そこまで本気で、
   噺家で身をたてるつもりでいるんだなんて、
   初めて知った。
   
  もへじ
   って、今まで冗談だと思ってたのかよ。   
  
 (発行マガジンより、本文のみ掲載しております。)


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