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あっぱれ長屋の江戸っ子たちと現代人くるりのドタバタ人生談義

 気分がのらない時向き編  





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               あっぱれ長屋のプラス話 第41号

                〜思考も染料ものせ方は同じ〜           
                                  2005. 1.30  




  くるり
   みなさん、こんにちは。
   今日のお江戸あっぱれ長屋の住人は、
   大家のおかみさん、おふくさんです。
  
  ふく
   いったい、あんたたち21世紀人ってのは、
   何考えてんだい!
  
  くるり
   なっ、なに、いきなり怒ってるの?
  
  ふく
   あの大川、あんたたちは、隅田川って言ってたかね、
   あの汚いことったら!
   江戸では、白魚が泳いでいるんだよ。
   なんで、あんなにしてしまったの!
   せっかく、私らがきれいに後世に渡しても、
   あんなになっちまうんなら、無駄ってもんだね。
   江戸に戻ったら、みんなに言っとくよ。
   きれいにしといても無駄だから、
   どんどん汚そうってさ。
  
  くるり
   いえいえ、それはご勘弁を。
   でも、あれでもだいぶきれいになったんだよ。
  
  ふく
   あれ以上に汚してたのかい!
  
  くるり
   ひえー、怖い。
   だいたい、なんで急に、隅田川なんぞに行ったの?
  
  ふく
   半端な白い布がちょっとあったから染めたの。
   で、どうせこっちへ来るなら、たらいでざぶざぶやるより、
   21世紀の大川の水ででも、糊を洗い落としてみるかい、
   って思ったんだよ。
   とんでもなかったね。
  
  くるり
   おふくさんって、そんな本格的な染物やるの?
  
  ふく
   私の実家は、代々染物職人なんだよ。
   門前の小僧なんとやらで、
   私も職人になりたいくらい好きだったけど、
   家は兄が継ぐし、女は嫁に行けって時代だし、
   あのじっさまが、どうしても嫁に来てくれってうるさいしで、
   職人はあきらめたけど、趣味としてはやってるんだよ。
  
  くるり
   へえ、風流な趣味だね。 
   しかし、布だけではなく、ご隠居の心まで染めていたんだね。
  
  ふく
   心を染めるなんて、くるりにしては、
   珍しく粋なこと言うね。
   そうそう、今日の話も、心を染める話だったよ。
   あまりの川の汚さに腹が立ったら、
   忘れてしまったよ。
  
  くるり
   そんなこと言わないで、
   どちらかというと、
   川のことのほうを忘れてください。
  
  ふく
   なんだって?
  
  くるり
   さささ、今日の話にいきましょうー!
 
  ふく
   まったく、困ったもんだね。
   じゃあ、はじめるよ。
   黒い布と白い布がある。
   黒い布に、黒の染料をたらすとどうなるかい?
   
  くるり
   あまり目立たないでしょ。
   周りと同じ色だもん。
  
  ふく
   じゃ、白の染料をたらしたら?
  
  くるり
   今度は、はっきりわかるでしょう。
  
  ふく
   じゃ、今度は白い布に、両方をたらしたら?
  
  くるり
   さっきと逆にきまってるじゃない。
   今度は、黒が目立って、白は目立たない。
 
  ふく
   黒い布が不調のとき、白い布が好調のとき、
   たらした染料は、人の思いとして考えてごらん。
   黒に黒の染料がついていても、目立たないから、
   たくさんつけてしまってもわからない。
   つまり、不調のときは、暗い考え方は馴染みやすい。
   だから、悪い思いも、どんどん流し込んでしまいがち。
   最初に一部につけだけだった染料が、
   全体に行き渡ってしまったら、
   同じ黒でも、前より黒くなってることは確実。
   
  くるり
   ますます、不幸な気分が蔓延するってことね。
  
  ふく
   黒地には、白の染料のほうが目立つね。
   その白が、陽性思考や希望だとする。
   今度は、目立つから、そこへ意識が集中する。
  
  くるり
   それって、
   溺れるものは、藁をもつかむ心境になったときの、
   藁みたいなもんだね。
  
  ふく
   今さら始まったことではないけれど、
   どうせなら、もっと違う言い方がないもんかね。
   さて、黒地の上の白ってのは、はっきり見えるから、
   黒のように、気がつかないうちにたくさんついてしまってる、
   ということはない。
   ということは、黒に白をのせていこうとしたら、
   自分でつける気にならないとつかない。
   どのくらい白をのせようとするのかも、自分次第で決まる。
  
  くるり
   そこが、違うところだ。
  
  ふく
   もしそこに、どんどん白をのせてったら、
   布が白くなっていたってこともありだよね。
  
  くるり
   そして、白い布になると、今度は白の染料が馴染むから、
   知らずにつけてしまうのも、白になるんだね。
   だから、幸せなときは、
   前向きな考えも、すっと入っていって、
   ますます前向きになっていくんだ。
  
  ふく
   そして、もし、そこに黒をのせるとしたら、
   その時も、最初につけるのは自分だよ。
   一つつけると、そこに意識が集中する。
   そして、またつけてしまいたくなるかもしれない。
   気がついたら、布が真っ黒になっているってこともある。
  
  くるり
   黒にするのも、白にするのも自分次第。
   白は白のままにしとかなくては。
   でも、白だけというのも、
   何もないみたいで、味気ないな。
  
  ふく
   白にはどんな色ものせられるよ。
   暗い色も明るい色も選ばない。
   どんな色をのせるかも、自分次第で描き放題。
   だから、自分がどういう色をのせ、
   どういう柄を描くかが大事になるの。
   逆に、黒には暗い色をのせても「冴えない」。
   つまり、うまくいかないからって暗い気分になってたら、
   文字通り「さえない」状態になっちゃうんだよ。
   逆に、明るい色をのせれば、柄が「映える」。
   こちらは文字通り「生える」に通ずる。

  くるり
   うまい語呂合わせだね。   

  ふく
   どうせなら「かけことば」って言ってもらえたほうが、
   きれいなんだけど。
   そして、黒の場合は、
   どんな色を選ぶかを考えているより前に、
   まずは一番黒の対極にある白を、
   ともかくも置いてみることだよ。
   そこから映える図案が描けてくるから。
  
  くるり
   気づかないうちに、黒をぼたぼたたらしていれば、
   どんどん黒くなっていくだけだけど、
   不運の時にも、のせる色をきちんと選んでいけば、
   なんとかなる!
    
  ふく
   汚れた水でも、きれいな水をどんどん流し込めば、
   やがてきれいな水になるように、
   黒の上に白をのせていけば、やがて白になる。
   なのにあんたたちときたら、きれいな水に汚い水を、
   どんどん流しこんじまったんだよ。
   川も元気なくなるわけだ。
   まったく、どういうつもりだろうね!
  
  くるり
   しまった、話が戻ってしまった…。

 (発行マガジンより、若干手直しして本文のみ掲載しております。)


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