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            あっぱれ長屋のプラス話 第94号   

                 〜 当たり前の力 〜       
                                 2007. 12. 29     
 



   くるり 
   みなさん、こんにちは。
   今日のお江戸あっぱれ長屋からのお客様は、
   易者のどう造さんのおかみさん、おはぎさんです。
   暮れの忙しいときにすみませんね。

  はぎ
   どういたしまして。

  くるり
   忙しい中を来てもらったから言うわけじゃないけど、
   おはぎさんたちって偉いよね。
   今より寒い江戸で、今より寒い暮らししてるんだから。
   冬でも外の井戸水を使って、部屋では火鉢一つあったらいいほう。
   家のあちこちから隙間風、さらに障子にも穴が開き、
   ふとんも着物もぼろぼろで…

  はぎ 
   どこまで行くんだい。
   いくらおんぼろ長屋でも、
   いくら貧乏でも、そこまではいかないよ。
   質素ながらにこざっぱり暮らしてますので、
   ご心配なく。
   とはいえ、確かに21世紀の人間には厳しい生活だと思えるだろうね。
   私らは、そういう生活が当たり前だと思っているから、
   乗り切れるけど。 

  くるり
   当たり前ってのは、すごい力があるんだね。
  
  はぎ
   くるりも冬が寒いのは当たり前だと思えば、
   21世紀の江戸の冬にさえ音をあげる軟弱者には、
   ならないはずだけどね。

  くるり
   だって、寒いの嫌いなんだもん。
   一年中暑くて裸で暮らすのが当たり前、なんてところの人は、
   一生こういう思いをしないでいいんだよね。
   
  はぎ  
   そんなところがあるのかい。
   21世紀って、変わった所があるんだねえ。
  
  くるり
   ず〜っと大昔からあるの。
  
  はぎ
   へえ、じゃあ私らが江戸で、
   「寒くて嫌だよ。冬はつらいね。」
   なんて言ってる時にも、
   その人たちは裸で暮らしてるってのかい?
  
  くるり
   おはぎさんたちも、
   やっぱり冬を嫌がってることに変わりないじゃないの。
  
  はぎ
   そりゃ、くるりたちとは、生活環境が違うんだから、
   私らがそのくらい言っても、罰は当たらないだろうよ。
   そういえば、逆に21世紀人を見て、
   私らにはとてもできないって思うこともあるよ。
   いつだったか、おなかちゃんも言ってた、
   あの満員電車ってのだよ。
   あんなのに、当たり前に毎日乗るなんて、
   よくできると思うよ。
  
  くるり
   でもあれは、仕方なく当たり前になってるんだよ。
  
  はぎ
   私らだってそうだよ。
   さっき、くるりが言った裸で暮らすのが当たり前の人たちとは、
   そこが違うんだね。
   もしどちらも裸でいるとしたらだよ、
   その人たちは、暑いから着物を着る必要性を感じなくて、
   裸でいるのが当たり前になった。
   私らは、寒いので必要性を感じてるけど、
   どうしようもないので、
   そんなもんだろうと思っている、みたいなね。

  くるり
   聞くだけで、寒くなるから、
   そんな例はやめてください。
   でも、そう考えると、
   当たり前の力にいかに助けられてるかはわかるね。
   それを裏返せば、
   そう思わないとできないということだけど。
  
  はぎ
   当たり前の力は、現状を支えてはくれるけれど、
   その先に進む後押しまではしてくれない。

  くるり
   先に進む必要がないなら、
   そもそも当たり前の力も必要としてないわけだから、
   それはかまわないね。

  はぎ   
   だけど、仕方がなく当たり前のほうは、
   そのままにしていたら、大変だよ。
   くるりたちも、まだ私らと同じ冬の生活をしているってことだからね。

  くるり  
   絶対に、当たり前の力に頼りっきりのままはやめます!
   
  はぎ
   変える必要性を感じていようが、なかろうが、
   当たり前と思ってるうちは、
   何も変わらないことだけは確か。
   だから、当たり前と思っていることを、
   どっちの当たり前なのか、
   またこのままでいいのか、
   見直してみることはいいことだよ。
   けっこう、当たり前の力に頼ってできてるだけのものも、
   見つかるよ。

  くるり
   本当に当たり前のままでいいものなら、
   当たり前から力をもらうのではなく、
   当たり前を支える側になっていなくちゃおかしいね。
  
  はぎ
   だから、当たり前の力に頼ってるものを見つけたら、
   その部分を変えてみることを、
   来年の目標にしてみるのも悪くないよ。

  くるり
   必要性のない当たり前のものだって、
   見直したら、新たな展開になることはあるしね。
   暑いから裸の暮らしが当たり前、
   と思ってる人たちだって、
   人間社会としての必要性を感じだしたら、 
   服を着るようになってくる。
  
  はぎ
   今くるりが言ったことには、もう一つ意味があるね。
   あくまでも自発的なものじゃないとだめだってこと。
   着物を着る必要性がないと思ってる人に、
   着るのが当たり前であることを強制したら、
   反感をかうよ。
   自分が必要性を感じて、
   当たり前を見直そうとしなければ、意味がない。
   だからこそ、常に自分で見直すことが大事なんだよ。

  くるり
   当たり前は、力もくれるし、停滞もさせる両刃の刃だということを、
   心しておかなくちゃ。
  
  はぎ
   当たり前の力に助けられていることが悪いこととは言わない。
   でも、その力がなかったらできないことなら、
   納得してないことは確か。
   そこを自覚しておくことが、当たり前の力をうまく生かして、
   前に進む鍵だよ。
   心の琴線に触れるものが、
   案外そういうところで見つかることもあるしね。      
   
  くるり
   新しい年が来るのは、当然の当たり前、
   その年が前年と変わらず進歩のないままなのは、
   仕方のない当たり前、
   じゃ寂しいもんね。   
   
  はぎ
   くるりも来年は、
   一つ年をとる当然の当たり前以外は、
   当たり前を見直して、頑張っておくれ。

  くるり
   年とるのは、「仕方なく当たり前」なんだよおお!!!!! 
         
  はぎ
   あ、心の禁線のほうに触れてしまった。
   取り乱しているくるりに変わりまして、
   皆さま今年も一年、ありがとうございました。
   来年もよろしくお願い申し上げます。


     
 (発行マガジンより、本文のみ掲載しております。)



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