あっぱれ長屋の江戸っ子たちと現代人くるりのドタバタ人生談義
憂鬱で毎日に嫌気がさした時向き編 
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あっぱれ長屋のプラス話 第26号
〜目の毒を見てるからお気の毒な人になる〜
2004. 6.25
くるり
今日のお江戸あっぱれ長屋からのお客さんは、
どう造さんとおはぎさんの一粒種、
おめでた屋に奉公に出てる、茶さじ郎ちゃんです。
茶さじ郎
皆さんには、いつも父と母がお世話になってます。
くるり
いつ見ても、できた子供だねえ。
茶さじ郎
滅相もございません。
今日は、憂鬱な気分になるのは、見てはならないところを見ているから
というお話をします。
くるり
さすがに、苦労してるね。
茶さじ郎
いえいえ、以前も申しましたとおり、
ご隠居さんの息子さんのおめでた屋は、
とても気持ちよく働かせてもらえるところです。
感謝しております。
くるり
なんだか、やっぱり子供と話している気になれないんだけど。
そんなにできてれば、憂鬱な気分になるなんてことないんじゃない？
茶さじ郎
そんなことはございません。
たとえば、お客さまの中には、嫌な方もおりますからね。
１回しか来ないお客さまなら、そのときだけ我慢すればいいんですけど、
お得意さまとなるとそうもいきません。
くるり
でも、茶さじ郎ちゃんなら、そういう人の嫌なところを見ずに、
いいところを見るようにしてるんでしょ。
茶さじ郎
まだ、むずかしいんですけど、確かに見方を変えると、
気持ちが一つ大きくなります。
くるり
子供に大きく包んでもらうなんて、情けないよねえ。
でも、いるんだよね、いい大人でも子供以下の人って。
茶さじ郎
そういう方は、自分でそこに気がつかない限り、
永遠に大人になれません。
もっとも気がつくようなら、
そんな人間にはなってないでしょうし、
むずかしいものですね。
くるり
って、なんでそこで私をじっと見る。
茶さじ郎
あっ、今日は、憂鬱な気分になったときの話でしたね。
たとえば、憂鬱なことが先に控えてるとき。
くるり
そういうときは、それが終わるまで憂鬱な気分なんだよね。
茶さじ郎
終わって憂鬱さが消えるくらいのもんなら、
まあどうでもいいんですけどね。
それでも、鬱々としているのは嫌ですよね。
それは、本来見てはならないその憂鬱なことを、
見てしまっているからです。
見るのはそこではなく、それが済んだ後です。
憂鬱なことが終われば、晴れ晴れした気分になりますね。
嫌なことだったからこそ、その後に爽快感を味わえるのです。
常に嫌なことは、いいことの前触れなんですよ。
つまり、嫌なことはその気分を味わえるためにあると
考えられるようになります。
くるり
それは達人級の技だよ。
やっぱり一番いいのは、憂鬱な予定が消滅してくれることだな。
茶さじ郎
そういうことだって、決してありえないとは言えません。
やらなくていいものであれば、それは流れるでしょう。
でも、それはあなたが決めることではありません。
でも、消滅する可能性があったら、なおさら憂鬱な気分でいたら損ですよ。
逆に、その可能性がないものは、どうしてもやらなくてはいけないもの。
どうせやらなくてはいけないことなら、早く済んでくれたほうがいいでしょ。
くるり
そりゃそうだけど。
茶さじ郎
見ると心を惑わされるものを見てしまうことを、
目の毒と言いますね。
でも、そういう物こそ、わかっていてもつい見てしまう。
でも、これは物だけではないのです。
人間が負の感情に囚われてるときも、
必ず見てはならないところを見ているからなのです。
つまり、心の毒ですね。
くるり
ははー、だから、こういう状態になってしまった人を、
お気の毒って言うんだね。
でも、継続的な負の状態に陥ってしまったお気の毒な人は、
どこ見ればいいの？
茶さじ郎
人間はそんな状態に、長く漬かっていては絶対にいけません！
大体、人生を憂鬱な時間で塗りつぶしてしまうのは、
つまらないじゃないですか。
そういう場合は、
その憂鬱な原因のない生活を夢見てください。
わくわく気分になってきませんか。
くるり
そうだけど、現実との格差を感じて、逆効果になる場合もあるよ。
茶さじ郎
それではまだわくわく気分が足りません。
憂鬱な状態から抜け出るために、わくわく気分になるんですよ。
くるり
わかった！こういうことでしょ。
たとえば、暴力亭主と離婚したいけど、
生活のこと考えて別れられずに、憂鬱な日々を送っている。
離婚して晴れ晴れした生活を夢みても、
それができたらどんなにいいか…ってところで
留まってしまうから逆効果のまま。
でも、本気で抜け出るつもりになるまで、夢への憧れが高まれば、
自分では稼げないと思ってる部分が、
実は根拠のないことだったって気がついてくる。
茶さじ郎
とっても、わかりやすいんですが、
結婚してないわりには、夢のない例ですね。
くるり
悪かったですわね。
それともう一つ思ったの。
憂鬱なことは、自分だけにくるわけではなくて、
誰にもやってきて、みんなも乗り越えてること。
憂鬱もみんなで超えればこわくない。
だから、何でもあんまり深刻に考えないこと！
茶さじ郎
そうですね。
それと、嫌なことはいいことの前触れってのは、
先にある憂鬱なことに対してだけでなく、
起きてしまった嫌なことでもそうなんですよ。
嫌なことがあったら、ついその嫌な気分を見てしまって、
いつまでも鬱々としてしまうでしょ。
でも、、「これはいいことの前触れ、何かいいことが起きるぞ」
って思えば、心の毒を見ないですむのです。
くるり
いいことの前触れにするぞ！って気持ちにもなるよね。
茶さじ郎
そして、実はもう一つ、見るところを変えるといいことがあるんです。
それは、何かをなかなか始められないとき。
くるり
あっ、それは発行人のいろはさんが、
この間もう一つのメルマガに書いていたよ。
茶さじ郎
そうなんです。
実はこっちでお話しするつもりだったんですが、
向こうのメルマガで説明したほうがわかりやすいかもということなので、
そっちに載せてもらうことにしました。
でも、それではこちらの読者の方に失礼ですから、
下にそのときの文を載せといてもらいますので、
ご参考にしてください。
くるり
それって、ネタを取られただけじゃないの？
「脱！惰性生活 惰性で生きるな自分を生きよう」バックナンバーの、
「やる気の本質」２００４．６．４号をご覧ください。
注 「脱！惰性生活 惰性で生きるな自分を生きよう」は休刊中のため、
現在上記リンクからは閲覧できません。いずれはサイトでの公開を検討しています。申し訳ありません。）
（発行マガジンより、若干手直しして本文のみ掲載しております。）
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