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あっぱれ長屋の江戸っ子たちと現代人くるりのドタバタ人生談義

憂鬱で毎日に嫌気がさした時向き編  





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              あっぱれ長屋のプラス話 第55号   

               〜初心と一期一会の裏活用〜           
                                     2005.10. 2    




  くるり
   皆さん、こんにちは。
   今日のお江戸あっぱれ長屋からのお客様は、
   姉さんの茶屋を手伝うおとめちゃんです。
  
  とめ
   こんにちは。
  
  くるり
   お店のほうは繁盛している?
  
  とめ
   もちろん。
   私達姉妹は、いつも「初心忘れるべからず」と、
   「一期一会」の気持ちを忘れずに、
   お客さまをお迎えしてるもの。
   これは、客商売の基本だけど、
   人間としても、大切なことだよ、くるりさん。
  
  くるり
   そんなことは、今更言われなくても、
   もう身についてるって。
  
  とめ
   誰のどこに?
  
  くるり
   やな人だね。
   でもさ、やな人と言えば、
   中には嫌なお客だっているでしょ。
   大変だよね、客商売も。
  
  とめ
   まあ、いないと言えば、うそになるけどね。
  
  くるり
   私なんか、嫌な人に会うと思うだけで、もう憂鬱で仕方ない。
   そういう人に対しても、笑顔で接するなんてムリムリ。
   えらいよね。そこだけは尊敬するわ。
  
  とめ
   そこだけって、どういう意味よ。
   だから、それも、
   初心と一期一会の気持ちを忘れなければ大丈夫。
  
  くるり
   そうは言っても、一度きりの嫌な客ならともかく、
   へたによく来る人だったら困るでしょ。
   いくら心構えがあっても、実際には、
   あーまた来たって気持ちになるんじゃない?
  
  とめ
   嫌な人でも、はじめて会った瞬間は、
   どんな人かなんてわからない、白紙の状態でいたはず。
   それが、嫌な人だって思うようになるのは、
   その後の、その人とのかかわりで、
   いろんなことがあって、
   そう思うようになるのよね。
  
  くるり
   そうだけど。
  
  とめ
   だったら、嫌な人と会うときは、最初の状態まで戻って、
   初めて会うと思って接するの。
   そして、今しかないことと思って、
   線でとらえるのではなくて、点でとらえるの。
   この人は苦手だ、苦手だと思ってると、
   相手にも伝わってしまうからね。
   つまり、これもある意味で、
   初心と一期一会を忘れなければ、
   のりきれるってわけ。
  
  くるり
   早く言えば、健忘症になれってことだな。
  
  とめ
   先入観を持たないって言いなよ。
  
  くるり
   でも、そう単純にできることか?
  
  とめ
   あら、単純なくるりさんなら、お得意そうだけどね。
   憂鬱な気分でいるより、よっぽどましだと思えばできるよ。
   そうそう、これはね、
   憂鬱なことをしなくてはいけないときもいいんだよ。
   子供のころを考えてみたら、わかるでしょ。
   やることなすこと、はじめての経験ばかり。
   だから、好きも嫌いもわからなかったはず。
   それを、いろいろ経験していくうちに、
   これは好き、これは嫌いってなっていったんでしょ。
   だから、初心にもどって、
   すべて初めてのことで、
   やってみなくてはわからないことと思うの。
  
  くるり
   そうは言ってもね、嫌なものとわかってるそれまでの経験を、
   無にするということはなかなかできないもんだよ。
   そういう経験から、まだ一度も経験してなくても、
   嫌なことだと想像できたりすることもあるし、
   人間の危険回避能力にもつながることがあるんだから。
   それに、たとえば私は、来週、お医者で注射される予定だから、
   今、憂鬱で仕方ないけど、
   その方式でいったら、注射ってなに?ってところまで、
   戻らないとだめってことになるよ。
   それは、いくらなんでも無理だよ。
  
  とめ
   私なら本当に、注射ってなに?だけど。
  
  くるり
   注射ってのはさ、針をぶすりとさして、
   その針につながった容器から、お薬を押し出して、
   体に注入するんだよ〜。
   わ〜、痛いよ〜。
  
  とめ
   ほら、痛いって思いが充満しちゃってるから、
   その言い方からして痛さを強調してる。
   そんな調子では、きっと実際より痛く感じるだろうね。
   あー、痛そう、いや、それはきっともう間違いなく痛いね。
   
  くるり
   やな人だね。
  
  とめ
   はい、やな人だと思ったら、初心に帰ろう。
   最初に会った時の、わー、おとめちゃんて、
   なんて可愛い娘なんだろうと思ったところまで。
  
  くるり
   そんなところは、どこまで戻ってもない。
  
  とめ
   でも、確かにその注射って、痛そうだけど、
   実際に注射をしたことのない私がそう思うのは、
   お裁縫していて、針をさした経験から、
   針を刺したら痛いと思うわけよ。
   でも、それも、指先にさすの?
  
  くるり
   また、恐ろしいことを…。
   特別な場合を除いては、
   たいてい腕とか、お尻とかだよ。
  
  とめ
   じゃあ、指先よりはましでしょ?
  
  くるり
   そうだけど。
  
  とめ
   私は、注射の痛みはわからないよ。
   でも、針を刺すと聞いて、痛いものだと思い込む。
   そしてもし私が、指先の痛みを想像して、
   先入観を持って憂鬱になっていたら、
   実際には、痛みのにぶいところに刺されても、
   よけい痛く感じるかもしれないよ。
  
  くるり
   そんなことはどうでもいいよ。
   あなたは、確実にすることはないんだから、
   どう想像しようと勝手です。
   でも、私は、実際にやったこともあるし、
   これからもすることがあるだろう立場なの。
   だから、理屈ぬきで嫌なものは嫌。
  
  とめ
   だけどくるりさん、
   これまでの注射がすべて痛かった?
  
  くるり
   そりゃ、全部が全部痛かったわけでもないけど。
  
  とめ
   だから、そこが、一期一会よ。
   初心まで戻るのが無理だと思うなら、
   同じことでも、いつも同じとは限らないと思うのよ。
  
  くるり
   だからって、痛くないという保証にはならない。
  
  とめ
   でも、痛い思いをするだけの効果もあるんでしょ。
   たとえ、痛くても、
   もう2度とないことを、
   一つのりこえたと思えばいいじゃない。
   一期一会の本来の意味は、
   その機会はすべて一生に一度のものだから、
   そのときそのときを大切にせよってことよ。
   そしてそれは、そのときそのときが、
   すべて違うということでもある。
   
  くるり
   でも、注射自体は一度だけではなく、
   またされることがあるよ。
  
  とめ
   だから、同じことをしても、すべて同じとはならないの。   
   そのたびに、暗くなって、時には、
   いらいらしたり、あたってみたりもしていたら、
   「初心忘れるべからず」ではなくて、
   「邪心忘れるべからず」状態になってしまう。
   まず、自分の幸せのために、
   気持ちをきりかえることが、一番大事でしょ。

  くるり
   「ゃ」を「ょ」に変えて、
   まず、気持ちを軽くすることからか。

  とめ
   それに、さっきの話じゃないけど、
   嫌だという先入観があると、
   これまでの経験から生まれる想像だけで、
   ムダに嫌な気分を増幅させていってしまうから、
   なお嫌になっていくよ。
   気持ちを軽くしていくと、
   呼び込む運気も変わってくるから。
  
  くるり
   わかったよ。
   「初心忘れるべからず」と「一期一会」の裏活用で、
   まず気持ちを軽くするということだね。
  
  とめ
   どうも、くるりさんの「注射が憂鬱」程度では、
   例が安易だから、
   うまく私の言いたいことが伝わったかどうかわからないけれど、
   でも、もっと、大変な気の重いことでも、
   こういう考え方をうまく活用しながら、
   人と接したり、事にあたることは、一つの救いになるから。
  
  くるり
   安易な例で悪かったわね。
   私にとっては、重要な問題です。
  
  とめ
   もっといい例となる、重要な問題ないの?
  
  くるり
   ある。もっと重要な気の重い交渉ごとが。
  
  とめ
   なら、そっちを出してくれたらよかったのに。
  
  くるり
   また、今月の支払いを待ってくださいって、
   言いにいかなくてはなあと思ってたんだよ。
   でも、大丈夫。
   それも、憂鬱だなあと思うより、
   初心忘れるべからずで、
   いつも初めてだと思って行けばいいし、
   一期一会で、毎回違うんだ、
   という気持ちで行けばいいとわかったから。
  
  とめ
   やっぱりわかってくれてないかも…。
 
 (発行マガジンより、本文のみ掲載しております。)


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