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              あっぱれ長屋のプラス話 第98号   

           〜 どっちを選ぶか迷ったときは その2 〜       
                                  2008. 3. 23




  くるり
   みなさん、こんにちは。
   今日のお江戸あっぱれ長屋からのお客様は、
   易者のどう造さんとおはぎさんのできた息子で、
   おめでた屋に小僧として奉公している、
   茶さじ郎ちゃんです。
    
  茶さじ郎
   こんにちは。
   あれ、くるりさん、
   何か迷ってますね。
    
  くるり
   えっ!
   どうしてわかるの?
    
  茶さじ郎
   くるりさんの顔を見たら、そんな気がしました。
    
  くるり
   さすが、ただ者ではない子供の茶さじ郎ちゃん。
   おはぎさんの勘の良さを
   まともな形に直して受け継いでいる。
   どう造さんの易より、よっぽど当たるかも。
    
  茶さじ郎
   何をぶつぶつ言ってるんですか。 
   迷ったら、
   うまくいかなかった時に、
   どちらが後悔しないかで選ぶといいんですよ。
    
  くるり
   はい、その話は9号で、
   茶さじ郎ちゃんのお母さんがしてくれました。
   それで、どう造さんと一緒になったんだって。
   でもね、後から思ったんだけど、
   あの場合は、
   おはぎさんの気持ちが、
   しっかりとどう造さんに向いていたので、
   失敗しても後悔しないのがどちらかが
   わかりやすかったわけでしょ。
   でも、どちらも良くて、
   自分でも気持ちが定まらなかったら、
   やはり簡単には決められないと思うの。
    
  茶さじ郎
   くるりさんは、どちらも良くて迷ってるのですか。
   なら、なおさら迷う必要がないじゃないですか。
    
  くるり
   なんで?
    
  茶さじ郎
   どっちもいいなら、
   どっちでもいいはず。
    
  くるり
   たった一文字の「で」の字の差ですが、
   そう簡単にいかないのが、人間の複雑さなのです。
    
  茶さじ郎
   それは、選べるのが一つだけということで、
   正解も一つだけと思ってしまうからですよ。
   でも本当は、どの選択肢も、
   正解にも間違いにもなりうるものです。
   だからこそ、おっかさんはいつも、
   間違っても後悔しない方という選択をするのです。
   そうすれば、間違った結果になってしまっても、
   それを足がかりとして、正解に到達しやすいから。
   だから、当たりやはずれみたいなものではない、
   と思えばいいのです。
  
  くるり
   くじ引きと同じように考えるな、
   ということね。

  茶さじ郎
   そのとおりです。   
   自分が選んだものがはずれだったらどうしよう、
   と考えてしまうから、迷ってしまう。
   でも、そういうものでもないのですから、
   下駄でも放り上げて、
   裏か表で決めればいいんですよ。
    
 くるり
   でも大人になると、
   下駄で決めていい問題と、
   いけない問題が出てくるの。
    
  茶さじ郎
   その差は、間違った結果になってしまった時に、
   自分が請け負う責任の大きさの差です。
   先ほどの、はずれだと困ると思ってしまうのも、
   その責任を負う覚悟がないからです。
   だから、後悔もする。
   最初から、「間違っても後悔しない」ってほどの
   入れ込みがないわけです。
   ということは、
   まだ選ぶ段階になってないのですから
   選べるわけがありません。
     
  くるり
   でも大人になると、
   覚悟が決まらなくても、
   選ばなくてはならないこともあるの。
    
  茶さじ郎
   だったら、
   やっぱり下駄です。
   いや、別に下駄じゃなくたって、
   物なら何でもいいですよ。
   何か物を使って決めてください。
   天に答えを託すのです。
   でもその際は、必ず自分でやってくださいね。

  くるり
   いくら易者の子供でも、
   それはあまりに適当な占いだと思う。
   それにどうせ占いで決めるなら、
   自分で物を使って決めるより、
   せめて専門の人に占ってもらったほうが、
   真実味が出ませんこと?

  茶さじ郎
   そういう時こそ、
   人に占ってもらおうというのはだめです。
   どんな方法であれ、
   他の人の力は、介入させないでください。
           
  くるり
   どう造さんでも?
   
  茶さじ郎
   なおやめてください。
     
  くるり
   息子が営業妨害してどうする。
   自分で占って決めろなんて、
   話が投げやりになってきた気もするけど、
   茶さじ郎ちゃんの言うことだから、
   天に答えを託すだけでは終わらないはずよね。
   あ、わかった!     
   そうして結果が出たら、
   それが自分が選んだ一番いい方法、
   と心を決めて納得するってことだ。
    
  茶さじ郎
   いえ、逆です。
   自分が選んだ一番いい方法なんて、
   間違っても思わないでください。
     
  くるり
   え???
    
  茶さじ郎
   自分が一番いい方法を選べないから、
   迷っているのに、
   そんな程度で、納得できるなら、
   とっくに選べているはずです。
    
  くるり
   降参!
   さっぱりわかりません。
    
  茶さじ郎
   天に答えを託したのですから、
   一番いい方法を選んだのは、自分ではありません。

  くるり
   あ、そうか。
   天が一番いい方法を教えてくれたんだ。

  茶さじ郎
   違います。   
   一番いい方法が、自分を選んでくれたのです。
   来るべくして来た方法だから、実際に決まった。
   そう思うことが、一番確信がもてます。
    
  くるり 
   でも、なんで人ではだめなの?
   そういうことなら、易者にみてもらっても、
   そう思えばいいことだと思うけど。
    
  茶さじ郎
   選択が失敗だった時に、
   その人のせいにしてしまうからですよ。
   へぼ易者のせいだ、って考えてしまうでしょ。
   おとっつぁんも、よくこぼしてました。
   でも、おとっつぁんの場合は、
   本当に当たってないこともある気がします。
   
  くるり
   やはり勘がいい。

  茶さじ郎
   それに対して、
   物を使って決めた場合は、
   下駄を責めることはないですよね。
   やったのも自分だし。
   だから、自分の負うべき責任も、
   自然に負えてしまうのです。
   そういう状態なら、
   そこからいくらでも、正解につなげていく力はわいてきます。
    
  くるり
   なるほどね。
    
  茶さじ郎
   だいたい、人生そのものが、
   選択の繰り返しで作り上げていくものです。 
   だから、迷ってばかり、後悔ばかりじゃ、
   進まないのです。
   そのためにも、当たりはずれの観念を捨てることは、
   大切です。
   
  くるり
   何を食べるか、何を着るかも決められないで、
   ずっと迷っていたら、
   一日終わってしまうのと同じだね。
      
  茶さじ郎
   規模がだいぶ小さくなりましたが、
   まあそういうことです。
   それに、そういう選択の余地があるということは、
   恵まれてるということではないですか。
   食べ物も着る物も、一つしかなかったら、
   迷うこともないけれど、
   味気ないですよね。
   選択肢は可能性の数と思えば、
   前向きに選ぶこともできます。

  くるり
   本当に、茶さじ郎ちゃんは、
   子供ながら大したものだ。
      
  茶さじ郎         
   でも、くるりさんがどっちも好きで迷っているのは、
   人生を共に歩む人のことでなく、
   どうせおやつに、
   お煎餅を食べるか、
   お饅頭を食べるか、
   ってくらいのことでしょ。
    
  くるり
   それも勘?
   
  茶さじ郎
   これは、勘じゃないですよ。
   勘が良くなくたって、
   くるりさんのことですから、
   男性ではなく食べ物だなってことくらいは、
   誰でもすぐわかります。
     
  くるり
   わからなくてよろしい。     
   でもね、
   たとえ食べ物で迷うにしても、
   大人になると、
   子供の頃には迷わなくて良かったことまで、
   迷わなくてはならないの。
    
  茶さじ郎
   そうなんですか?
    
  くるり
   そうなんですよ。
   子供の頃は、
   おやつにお煎餅を食べるか、
   お饅頭を食べるかだけを、
   単純に迷っていれば良かった。
   でも、大人になると、
   こんな程度の低さでいいのか悪いのかということも
   迷わなくてはならないの。
       
  茶さじ郎
   僭越ながら、私の勘では、
   それは迷うまでもなく、
   大人としては程度が低いと答えが出ていると思います。
   
  くるり
   やっぱりそうよね。
   同じ迷うにしても、大人らしく、
   もっと高いお煎餅とお饅頭で迷うべきよね。
   
  茶さじ郎
   僭越ながら私の勘では、
   くるりさんは程度の低さに迷う前に、
   人生を迷ってると思います。
  
  
   
      
   
 (発行マガジンより、本文のみ掲載しております。)
     

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