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               あっぱれ長屋のプラス話 第72号   

                〜 宿命では決められない 〜       
                                  2006. 9. 21          




  くるり
   みなさん、こんにちは。
   今日のお江戸のあっぱれ長屋からのお客様は、
   易者のどう造さんです。
   商売の調子はどう?
  
  どう造
   忙しいからこそ、ここにも来れなかったんだって。
    
  くるり
   ま、そういうことにしときましょ。
    
  どう造
   信じてねえな。
   でも、ありがてえことに、
   お客さんが増えているのは確かなんだ。
   ただし、占い以前の問題って思えるお客さんも、
   多いけどな。
    
  くるり
   たとえば?
    
  どう造
   自分はこういうことをしたいが、
   うまくいくか、なんていう人だ。
   向いてるか向いてないかならともかくも、
   うまくいくかどうかなんてのは、
   自分がどこまで本気で頑張る気持ちがあるのか、
   ということも、大いにからんでくる問題だ。
   そういう人ってのは、
   向いてないと出ると、
   あっさり、じゃあやめとことなる。
   おめえさん、最初から本気でしたいと思ってた?
   って、言いたくもなるんだな。
    
  くるり
   いいじゃないの。
   どう造さんの占いを信じてくれたって思えば。
    
  どう造
   あのな、そういう姿勢の人は、
   たとえ向いてると出ても、
   うまくいかないの。
   あげくに、あの占いはあたらねえ、
   ってなるから、困るんだ。
    
  くるり
   問題はそっちかいな。
    
  どう造
   人生を占うってのは、
   将来どうなるかを予言するものというより、
   進む方向がわからないときに、
   道情報を教えてもらうようなもんだ。
    
  くるり
   あなたの場合は、こっちの道がすすみやすいですね。
   敵もひそんでないです。
   こっちの道ですか?
   あなたを無事に通してくれるかわかりません。
   みたいな感じだね。
    
  どう造
   そんな物騒なたとえかい。
   だが、どっちの道を行っても、
   敵はいるし、山も谷もあることは変わりねえ。
   どんなにきつい道でも、
   敵を懐柔し味方につけられれば、
   進んでいかれることもあれば、
   どんなに歩きやすい道でも、
   山や谷をのりこえる努力がなければ、
   進んでいかれねえんだ。
    
  くるり
   当たるか当たらないかは、
   本人の姿勢も大事だってことは、
   どう造さん、いつも言い訳で言ってるもんね。
    
  どう造
   「言い訳で」ってところが余分だ。
    
  くるり
   そういえば、自分の意思がきっぱり決まってる時とか、
   人生が順調な時には、
   占いに見てもらおうなんて、あまり思わないよね。
   ってことは、占いって、
   自分に自信をなくしてる時だからこそ、
   気にかかるものかもね。
    
  どう造
   そこだ。
   占いに頼りたくなるときってのは、
   心に、何かしらの不安や悩みや迷いがある時なんだ。
   だから、先の情報を知ろうとしたり、
   自分の気持ちに裏打ちを求めて、
   その不安を取り除こうとするわけだ。
   そういう自分の心理を、まず頭にいれておけ。
   そして次に入れるのは、
   占いは当たるも八卦、当たらぬも八卦のものだということ。
    
  くるり
   また、言い訳?そんなんで、いいわけ〜?
  
  どう造
   もへじみてえな駄洒落を言うんじゃねえよ。
   あのな、仮にもし占いが、
   絶対にこうなるってものになっちまったら、
   悪い結果が出たら、それでおしまいってことになっちまうだろ。
   たとえ、悪い結果が出ても、
   絶対的なものではない余地があるからこそ、
   人間と占いは長いつきあいが保ててきたんだ。
   
  くるり
   そういう面はあるかもね。
   不安を取り除くどころか、
   不安を決定的にしてしまう恐れもあるものだったら、
   気軽にできないし。
    
  どう造
   よく言うだろ。
   宿命は変えられねえが、運命は変えられるって。
   宿命には生まれる前のものが関わっている。
   過去のものだから、変えようたって無理だ。
   だが、運命は生まれてから、関わってくる部分だ。
   運を運んでくるものだからこそ、運命。
   だから、自分しだいで変わってくるんだ。
   字を見たって、宿ると運ぶ、
   静と動の差があるじゃねえか。
   その手助けをするのが占い。
   だから、俺はいつも、
   良くも悪くも、当たるか当たらねえかは、
   半分はおめえさんしだいって言ってるんだ。
  
  くるり
   どう造さんの場合は、
   さりげなく責任転嫁だと思うけどね。
  
  どう造
   うるせいやい。
   おもしろいのはな、人間、悪いことは宿命のせいにする。
   宿命と思ってあきらめるとか、
   宿命だから仕方ないとは言うけど、
   いいことを宿命のせいだと思う人は、ほとんどいねえ。

  くるり
   ほんとだ。
   容姿端麗に生まれたのは宿命のおかげ、
   裕福な家に生まれたのは宿命のおかげ、
   とか言うのは、あまり聞いたことないね。   
    
  どう造
   人間てのは勝手なもんで、
   悪いことは自分の力の及ばない宿命のせいにして、
   理由をつけちまうくせに、
   いいことに、自分の力が何も関係してないのは、
   なんとなく認めたくねえってところがある。
   でも、もともと宿命には、いいも悪いもねえんだ。
   貧しい家に生まれたのは、悪い宿命かというと、
   それがために頑張って大成できたということもある。
   容姿端麗に生まれたのはいい宿命かというと、
   それがために、身を持ち崩すってこともある。
   宿命自体は変えられねえもんだが、
   その宿命をどう扱うかは、自分が決められることだ。
   それによって、運命も変わってくる。
      
  くるり
   人生においても、変えられない過去は宿命みたいなものだから、   
   その背負った過去をどう扱うかで、
   これからの運命が変わるのも、同じことか。
   
  どう造
   そうだ。  
   生まれた時は変えられねえが、
   手相だって気運だって、
   変わっていくだろが。
   人生は、決められたものに、
   すべてがすべて支配されているわけではねえ。
   そして、将来が確実に決まったものでねえということは、
   占いで確実に当てるということはありえねえんだ。
   占いでみる将来は、必ずこうなるものというより、
   こういう傾向があるってことだ。
   だからこそ、いい結果ならばそれに向かって頑張れるし、
   悪いことなら回避できるように努力できる。   
   そういうふうに、利用してほしい。

  くるり
   じゃあ占いは、ある意味では、
   当てるも八卦、当てないも八卦とも言えるね。
   
  どう造
   だから俺が、おめえさん次第って言うのも、
   まんざら責任転嫁でないってわかったろ。

  くるり
   だけど、どう造さんが言うと、
   なんか、ごまかされてる気がするんだよなあ。
   だって、その傾向自体を、
   正しく占えてるのかってところが問題だもん…。

  どう造
   何が言いたいわけ?
   ともかくも、将来は支配されてるものでもなく、
   必ず当たるとか、絶対当たるとか言うのは、
   ありえねえとなれば、
   占い結果を絶対視してしまう人というのは、
   自分の力でできる部分を、放棄しているんだ。  
      
  くるり
   だから、高い壺なんかを買わされる羽目になるんだ。
   
  どう造
   占いに見てもらうのは、
   自分と向き合うためと思って見てもらいな。
   自分が何のどこに不安を感じているのか、
   もし、自分の意に反した結果が出た場合、
   自分はどうするかによっても、自分の本音がわかってくる。
   占い師に、悩みを話すことで、
   心の整理をつけていくという意味もある。
   俺のところでは、
   なんだか話しただけですっきりしたって、
   占う前にけえっちまう人もいるよ。
 
  くるり
   誰もいないよりは、誰か座ってたほうが、
   流行ってるように見えるから、
   まあいいじゃないの。
   でも、せっかくなら、
   聞き賃っていうのも作っとけば? 

  どう造
   おめえも、うちのおはぎと同じこと言いやがる。
   そういえば、今日は道具があるから、おめえもみてやるか。

  くるり
   ありがとう。
   でも、当たるのかなあ。

  どう造
   黙ってろ……よし、出たぞ。
   おめえは、だいぶ自分をしっかりもっている。
    
  くるり 
   すごい、当たってる。
   
  どう造   
   もちすぎて、我が強い、人の意見に耳を貸さない。
    
  くるり
   どう造さんに悪いと思って、言わなかったけど、
   本当はね、私、占いってあまり信じないほうなんだ。   
   だから、気兼ねせずになんとでも言って。 
     
  どう造
   でも、なかなか人生調子はいいし、美人の卦も出てる。

  くるり
   どう造さんに気を使わせると思って、
   さっきはああ言ったけど、
   正直に言うとね、本当はけっこう信じてるほうなの。
   やっぱり、歴史的に長く残ってきたということは、
   それなりの力があるものだと思うし。
    
  どう造
   お調子者で八方美人の傾向ありか。
   俺の占いは、やっぱりよく当たってるじゃねえの。
  
 
 (発行マガジンより、本文のみ掲載しております。)
     

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