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あっぱれ長屋の江戸っ子たちと現代人くるりのドタバタ人生談義

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             あっぱれ長屋のプラス話 第53号   

               〜未知の力を引き出す意識〜          
                                  2005. 8. 25 




  くるり
    皆さん、こんにちは!
    発行人多忙のため、
    しばらく発行してもらえなくて、
    思いもかけぬ夏休みを満喫していたくるりです。
    今日のお江戸あっぱれ長屋からのお客様は、
    大家の棚ぼた衛門さんです。
  
  ぼた衛門
    どうせおまえは、休みったって、
    寝てばっかりだろうがな。
    さっそくだがな、くるり、
    もし今、自分の足の裏をなめてみろって言われたら、
    なめられるか?
  
  くるり
    いきなり、何言うかと思ったら…。
    でも、どうかなあ。
    もう昔ほど、体が柔らかくないからなあ。
  
  ぼた衛門
    いや、実際にできるかどうかってことでなくてだな、
    届くと仮定して、その場合に、
    足の裏がなめられるかってことだ。
    誰がおまえにやってみろなんて言うか。
    筋でも痛められたら、うるさくてかなわん。
  
  くるり
    なんだ、騙されて、
    足の裏なめさせられるところだった。
  
  ぼた衛門
    人聞きの悪いこと言うな。
    おまえは、想像力ってものが、ないのか?
    普通はその先、どういう展開になるかってところまで、
    思いが及んで、
    「やるも何も、だいたい汚いじゃないか」って、
    思うもんだけどな。
  
  くるり
    そんな汚いこと、できるわけないでしょ!
  
  ぼた衛門
    遅いって。
  
  くるり
    寝てばっかりだったから、まだ、頭がぼけてるんだよ。
  
  ぼた衛門
    やっぱりなあ。
    ともかくも、つまり足の裏は、口の中より汚いってことだな。
  
  くるり
    そりゃそうでしょ。
    口の中に入れるものは、体に入るものだよ。
  
  ぼた衛門
    じゃあ、その口の中にあるつばをはいて、
    その上に足を置けるか?
  
  くるり
    やだ、気持ち悪い。
  
  ぼた衛門
    足の裏よりきれいな口の中にあるものなんだから、
    口より汚い足を置く分には、抵抗ないだろ。
  
  くるり
   抵抗あるってば。
   そういう理屈じゃないって。
  
  ぼた衛門
   そうだよな。
   わしも嫌だ。
  
  くるり
   なら、言うなって。
   一体、今日はなに?
   気持ち悪い話ばかりで。
  
  ぼた衛門
   でも、つばは、それまで口の中にあったものなんだぞ。
   足の裏より汚いものを、口の中に入れているのか?
   出したとたんに、汚いものになる。
   これは理屈に合わぬと思わぬか。
  
  くるり
   まあ、確かにそうだけど、
   そう考えたら、髪の毛だって、爪だって、垢だって、ふけだって、
   自分の体の一部なのに、離れたとたんに汚いものになるんだし。
  
  ぼた衛門
    おっ、少し頭が回転してきたようじゃな。
   足の裏が汚いと思うのは、
   足の裏自体が汚いのではなくて、
   物理的な汚れに過ぎん。
   足の裏が汚れるほど、元気で動いている証拠だしな。
   そして、今おまえが言ったようなものも、
   それ自体が汚いわけではない。
   自分の体の一部でもあり、身体に必要なものでもある。
   しかも、それらは物理的にも、そんなに汚れておらん。
   今まで、体のために尽くしてくれたものなのに、
   離れたとたんに、汚く感じるというのは、
   あまりに冷たかねえか?
  
  くるり
   そうだね。
   これからは、お礼を言わなきゃ。
  
  ぼた衛門
   だからって、不潔感は拭えない。
  
  くるり
   まあね。
  
  ぼた衛門
   では、こういう場合はどうじゃ。
   くるりが二人で歩いていたら、
   道に人が倒れていた。
   その人は、ぴくりとも動かない。
   もう一人が、知らせに走り、
   くるりがそこに残ることになった。
   その場合、その人が動かない状態は一緒でも、
   生きてるか死んでるかによって、
   気分的に違うだろ。
  
  くるり
   知らせにいかなくても、今は携帯電話ってのですぐ連絡とれるよ。
   それに、もし電話が使えなくても、
   私が知らせに走ることにする。
   生きてればいいけど、死体と二人きりなんて、やだよー。
  
  ぼた衛門
    たとえ話だから、細かいことは深く考えんでもいい。
   しかし、そういう場合には、よく頭が働くなあ。
   つまり、感じ方の差は、それが生命体であるかどうかの差だ。
   生命体と関わりがなくなったとたん、
   また、そのもの自体が生命体でなくなったとたん、
   それは、なんとなく気持ち悪いものになる。
   そこに、わしは、魂の存在を感じるんだな。
   そして、魂はそれほど尊いものなのだと。
   そして、魂と身体が一体になっている生命体の素晴らしさを!
  
  くるり
    なんだか、話が怪しい方向に向かいそうですが…。
  
  ぼた衛門
   まだまだ。最後まで聞け。
   不思議な観念はまだある。
   自分のものでも汚く感じるのに、
   尊敬や愛を感じる人のものだったら、
   そういうものでも、嫌悪感を感じないってことだ。
   それどころか、大事に感じたりする。
   うちの婆さんのふくだがな、
   あれは芝居好きでな、
   今も、熱あげている役者がいるんだが、
   そいつの髪の毛を手に入れたって、
   大切にくるんで保管してるよ。
   そんな、どこの馬の骨かわからんような奴の
   髪の毛を大事にしてだぞ、 
   大切な人生の伴侶のわしの髪の毛がついてると、
   汚いのなんのって言いやがる。

  くるり
   まあまあ。

  ぼた衛門
   それに、さっきの行き倒れの話にしても、 
   知らない人なら不気味だが、
   もし、知ってる人だったら、どうだ。
   息絶えていたとしても、恐怖感は感じないはずだ。
   まして、いい人だったとしたら、なおさらだ。
  
  くるり
   知ってる人だったら、それどころじゃないよ。
  
  ぼた衛門
   それは、その人がどういう人だかを知っているからだな。
   つまり、そこに入っていた魂を認めているから、
   その入れ物であった体も、
   その魂のものとして、
   尊重できるということではないのかな。
  
  くるり
   私がよくお小言で言われる、
   「あの人の爪の垢を煎じて飲め!」
   ってのも、そういうことだね。
  
  ぼた衛門
   どうでもいいけど、現在形かい。
   逆に、嫌いな人の髪の毛だったり、
   誰のものかわからなかったりだと、
   嫌悪感も増すはずだ。
   人間性という魂の存在、あり方は、
   それほど大きな意味を持つということだな。
  
  くるり
   でもね、ご隠居、
   魂の存在とかっていう抽象的な話は、
   21世紀では信じない人も多いから、
   どうかなあ。
  
  ぼた衛門
   あのな、魂が本当に存在するかとか、
   信じるか信じないかとか、
   そういうことは問題ではない。
   宗教じゃないんだからな。
   わしは今、そう感じるってことのみを、
   話しておるだけだぞ。  
   そして、わしがなぜこういう話をするかというとだな、
   自分という人間を意識してみたとき、
   ただ人間として意識するのと、
   魂と身体が一緒になってる生命体としての人間として、
   意識するのとは、
   大いに感覚が違ってくるってことだ。
   どんなに落ちこんだ時も、
   どんなにつらい時も、
   本当の自分は鏡に映っている自分ではなくて、
   意識の自分だ、
   その正体は、光輝く尊い魂であると思うことで、
   勇気がわいてくる。
  
  くるり
   なんだか、オカルト的だな。
  
  ぼた衛門
   その「お軽と敵」というのは、芝居の題名か?
  
  くるり
   深く考えずに、ここは流しましょう。
  
  ぼた衛門
   訳わからんこと言うなら、黙っとれ、
   ここからが大事なんだから。
   自分を魂として意識してみると、
   自分がここまでしかできないとして、
   無意識に閉じ込めてしまっている力も
   出せるような気がしてくるんだ。
  
  くるり
   それが、超能力とか潜在能力みたいな感じなのかな?
  
  ぼた衛門
   前向きな人は、魂が生き生きと光り輝いているから、
   見た目も輝いている。
   だが、本来の自分である魂を閉じ込めてしまえば、
   輝きが弱くなるし、体からも精彩と覇気が失せる。
   そういうことも、しっくりくるだろ。
  
  くるり
   確かに。
  
  ぼた衛門 
   魂と身体は持ちつ持たれつの間柄。
   体だけ大事にして、魂をないがしろにしても、
   魂だけ大事にして、体をないがしろにしても、
   意味がない。
   そういうことも、自分は魂で、体は入れ物の
   生命体だと感じれば、心身どちらも大切にするようになる。
  
  くるり
   でも、その「生命体」って言い方、
   なんだか未確認生物みたいなんだけど…。
   ご隠居さんたちみたいに、江戸時代と21世紀を、
   行き来している、わけのわからない未確認生物は、
   生命体でもいいけど、
   私たちはまともな生き物なんで、
   「人間」で統一してください。
  
  ぼた衛門
   言い方は、なんでもいいんじゃ。
   目的は、自分は肉体を持つ魂、と思うことで、
   力が出せるってことなんだから。
  
  くるり
   今ある意識の私は魂。
   だから、その精神的意識は、無限で自由なもの。
   もっと自分の精神力を信じれば、
   本来出し切れていなかった、
   未知の可能性の力が出せる…。うん!
   なんだか、やってやれないことはないって気になってきたな。
  
  ぼた衛門
   自分の精神力を信じるために、
   魂の存在という形で、
   自分を受け入れてみるやり方も
   あるってことだ。

  くるり
   なるほど。
  
  ぼた衛門
   わしもふくも、そうやって、いつも「絶対にできる!」と、
   自分を信じてきた。
   ふくは、わしと一緒になることだって、そうやって信じてたそうだ。   

  くるり
   でも、前に来た時、じいさんが嫁に来てくれってうるさかったから、
   って、言ってたよ。

  ぼた衛門
   何を言うか。
   ふくが、ぼたさんじゃなきゃ嫌だって言ったの!

  くるり
   わかったわかった。
   そんなの、どっちでもいいよ。
   
  ぼた衛門
   それが、今は三さま、三さまって、
   くだらねえ。

  くるり
   ヨンさまじゃなくて、三さまか。
   
  ぼた衛門   
   だいたい、三さまの着物についていたからって、
   そいつの髪の毛とは限らねえや。
   そうしたら、なんて言ったと思う?
   「三さまの着物についていた髪の毛というだけでも、貴重です」ときたもんだ。

  くるり
   それで、ご隠居、今日はどことなく、
   いらいらしてるんだ。
  
  ぼた衛門
   だから、わしの髪の毛を引っこ抜いて、
   こっそり、入れ替えといてやろうと思っとる。
    
  くるり
   おふくさんも気が若いけど、
   ご隠居も焼きもちやくなんて、
   お若いこと!
   でも、ご隠居にとって、髪の毛は貴重なものでしょ。
   引っこ抜けるの?
   だいたい、わざわざ引っこ抜かなくたって、
   抜け毛には困らないんじゃない?
  
  ぼた衛門
   なんか、言いたいこと言ってません?
  
  くるり
   あっ、でもご隠居は白髪だから、
   どっちにしてもばれちゃうよ。
  
  ぼた衛門
   そこは、ぬかりないって。
   墨でも塗っとけば、わからん。
  
  くるり
   本当にやる気だよ。

 (発行マガジンより、本文のみ掲載しております。)


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