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あっぱれ長屋の江戸っ子たちと現代人くるりのドタバタ人生談義

 やる気を流し込みたい時向き編  





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                あっぱれ長屋のプラス話 第39号

             〜稼ぐ秘訣はやりがいのある考え方にあり〜
                                    2004.12.27




  くるり
   今日のお江戸あっぱれ長屋のお客様は、
   茶さじ郎ちゃんです。
   茶さじ郎ちゃん、年末で奉公先のおめでた屋も忙しいだろうに、
   こんなところに来ていて大丈夫?
 
  茶さじ郎
   ええ、こんなところでも行ってやりなっと言ってくれたのは、
   大家さんのご子息、おめでた屋の主人ですから。
  
  くるり
   正直すぎる…。
   しかし、相変わらず、とんびが鷹を産んだ境遇で育った
   できた息子どうしだね。
   来月は薮入りで、長屋にも帰れるね。
  
  茶さじ郎
   私の場合は、同じ町内ですから。
   おとっつぁんが、橋のたもとに座って、お客さんを待っている姿も、
   おっかさんが、あちこちに出没して、めぼしい話を探している姿も、
   よーく見ております。

  くるり
   その言い方って、
   知らない人が聞いたら、なんか誤解するかも。
  
  茶さじ郎
   え?
   あっ、確かにそうでした。
   私もほんとにまだまだ、いたりません。
  
  くるり
   いたらなくたっていいよ。
   まだ子供なんだから。
  
  茶さじ郎
   そうですね。
   くるりさんのように、
   大人になっても、子供みたいな方もいるんですから、
   私もあせらず、頑張ります。
  
  くるり
   正直すぎる…。
  
  茶さじ郎
   今日は、お金をいただく話でまいりました。
  
  くるり
   げっ、借金とりに来たの?
   なら、さいなら。
  
  茶さじ郎
   ちょっと待ってくださいよ。
   くるりさん、私に借金なんかしてないじゃないですか。
  
  くるり
   あれ、そうだった。
   お金をいただくと言われると、つい反応してしまう。
  
  茶さじ郎
   年末ですから、私どもは掛け金の回収に忙しいです。
   他の店の方のお話を聞くと、
   やっぱりくるりさんみたいなお客様もいらっしゃるようで、
   お代を頂戴しにきたというだけで、居留守や門前払い。
   なかなか苦労するところもあるようです。
  
  くるり
   私はきちんと払うものは払うよ。
  
  茶さじ郎
   そうですかあ?
   さっきの態度から見ると、
   そうは思えませんがあ…

  くるり
   その疑わしい目つきは、およしなさいって。
  
  茶さじ郎
   でも、ありがたいことに、おめでた屋のお客さまは、
   実に金払いがきれいなので、
   他のところより苦労しなくてすむのです。
  
  くるり
   おめでた屋の取立てって、そんなに怖いの?
  
  茶さじ郎
   なんてこと言うんですか。
   おめでた屋の集金は、私のような善良温厚、
   心のやさしーい、かわいーい人間ばかりが
   行くのですよ。
  
  くるり
   困ったぞ。
   ついに茶さじ郎ちゃんも、
   どう造さんの遺伝子が、目を覚ましてきたみたいだ。
  
  茶さじ郎
   でも、どんなに大変なところも、
   おめでた屋さんの払いだけはしなくてはなって、
   言ってくれるのです。
  
  くるり
   やっぱり払わないと、それだけ後が怖いんだ。
  
  茶さじ郎
   違いますよ。
   それは、おめでた屋が、
   本当に人のお役に立つ仕事をしているからです。
   だから、喜ばれる。
   その感謝の気持ちが、金払いの良さにつながるのです。
  
  くるり
   だけど、おめでた屋はそれでいいけど、
   後回しにされるお店はたまらないね。
  
  茶さじ郎
   お金をいただくということを、くるりさんはどう考えてますか。
  
  くるり
   商売人なら、人が欲しがるものをあげた代償としてもらう。
   勤め人なら、雇い先の仕事をするために、
   自分の時間を売った代償としてもらう。
   ってところじゃないの?
  
  茶さじ郎
   間違ってはいませんが、そう考える商売だから、
   他のお店は回収に苦労することもあるのです。
   おめでた屋は、人の役にたって喜んでもらった代償として、
   お金をいただくということを信条としております。
   だから、おめでた屋のお客様は、
   本当におめでた屋を必要としてくれている人たちなのです。
  
  くるり
   へえ。
   なら、勤め人としての信条は?
  
  茶さじ郎
   それも同じですよ。
   時間を売ってお金をもらうというよりも、
   その雇い先のために役に立って喜んでもらった代償として、
   お金をいただくということです。
   そう考えると、よし今日も頑張って仕事するぞって気に
   なりませんか。
   仕事もろくにできないのに、お金だけもらっているという、
   要領のいい人もいますが、これは基本からはずれてます。
   ある意味、詐欺みたいなものです。
  
  くるり
   そこまで言いいますか。
  
  茶さじ郎
   とりあえず、お金が手に入ればいいっていう、
   そういう考えでしょ。
   だから仕事も適当になる。
   役に立ってないのに、お金を手に入れることは、
   罪なんですよ。
   詐欺も盗みもみんなそうでしょ。
   だから、一緒。
  
  くるり
   詐欺や盗みは、役に立ってないどころか、
   相手に損害を与えてるから、罪なんでしょ。
   やはり一緒にするには、程度が違うよ。
  
  茶さじ郎
   雇い先に、損害を与えてるではないですか。
   だから一緒。
   そりゃ、くるりさんが詐欺まがいにされたのですから、
   必死に弁護したくなる気持ちはわかります。
  
  くるり
   例にあげたのは、私のことかい?
  
  茶さじ郎
   お金は、人様の役にたった代償として手に入れるもの。
   これを、頭に入れておくといいのは、
   自分で商売するにしても、雇われるにしても、
   そう考えることで、前向きになれることです。
   実はこれが一番大きいことなのです。
   おめでた屋が順調なのは、主はもとより、
   働く者全員が、こういう精神だからです。
   商売の秘訣であり、充実した張り合いにもなるのです。
  
  くるり
   でも、適当に働いてお金が入れば、
   それでもいいじゃない。
  
  茶さじ郎
   それに慣れてしまうということは、
   やりがいというものも知らず、充実感も中途半端、
   毎日がだらりと流れていくだけの人生だと思います。
   だから、仕事がおもしろくなくなったり、
   うまくいかなくなったりするのだと思います。
  
  くるり
   そっ、それでも、お金さえ入るならいいんだもん。
  
  茶さじ郎
   やっぱり、くるりさんそうでしたか。
  
  くるり
   えっ?
   ちっ、ちがうってば…。
   しまった。
   茶さじ郎ちゃんは、長屋の大人たちよりできてる子供だ。
   子供と思って、あなどってはならぬぞ、くるり!
  
  茶さじ郎
   何、一人でぶつぶつ言ってるんですか。
   人様に喜んでもらえることをすることで、
   自分の存在価値が見えてきます。
   すると、自信がわいてきます。
   それが生きる張り合いになります。
  
  くるり
   私が思うに、それはどちらかというと奉仕の心でありまして、
   してあげるというより、させていただくと考えるものであります。
   お金をいただくなら、そこで別物になってしまうのではないでしょうか。
  
  茶さじ郎
   どうしたんですか?
   急に、むずかしい顔して語りだしたりして。
   確かに、奉仕の精神でも、それを有償にしてしまえば、
   それは違うものになってしまいます。
   でも、お金を手に入れなければ、
   生きていかれないのが、現実というものでしょう?
   ですから、その時にも、人の役に立って喜ばれる形で、
   お金を手に入れるべきなんです。
   人を騙したり盗んだり、いいかげんな仕事をしている人は、
   お金しか見てないで、自分が見えていないのです。
   自分を見失っているから、平気であこぎなことをして、
   お金のために、どんどん落ちていくのです。
   お金を手玉にとってるようで、
   実はお金に手玉をとられているのです。
  
  くるり
   人様のために喜んでもらった代償として、
   生活に必要なお金をもらっているってことは、
   お布施をいただいているようなものだね。
  
  茶さじ郎
   そのお布施も、お気持ちでって言われると、悩むでしょ。
   だから、きちんとした金額を決めていると考えたらいかがでしょう。
   感謝されて、お金をいただいていると考えれば、
   ありがたいと思えてきます。
   毎日が変わりますし、いい仕事もできますよ。
  
  くるり
   それが、おめでた屋の秘訣なのね。
   ところでさ、前から知りたいと思ってるんだけど、
   そのおめでた屋って、いったい何の店なのよ。
  
  茶さじ郎
   ふふふ…。
   それは、秘密です。
  
  くるり
   言えないような怪しい商売?
  
  茶さじ郎
   人様のお役に立って喜んでもらえるのが仕事と
   申しておきましょう。
  
  くるり
   ひょっ、ひょっとして、必殺仕事人?
  
  茶さじ郎
   あのですね、くるりさんの発想は、
   どうしていつも、そういう変な方向にいくのですか?
   この私が、ちゃらら〜♪って、
   人を殺すように見えますか?
  
  くるり
   なっ、なぜそこまで知ってる!
   ますます怪しい。
  
  茶さじ郎
   それ以上言うと、くるりさん…。
  
  くるり
   キャー!サヨナラー!
  
  茶さじ郎
   冗談に決まってるではないですか。
   くるりさんって、手玉にとるつもりはなくても、
   向こうから子供の手玉にとられてくれるお人なんですね。
   見得も外聞もないそのまんま、正直すぎる…。
   それはともかく、くるりさんが帰ってしまったので、
   僭越ながら、若輩ものの私がご挨拶をさせていただきます。
   今年も1年、「あっぱれ長屋のプラス話」にお付き合いくださり、
   誠にありがとうございました。
   来年もよろしくお願い申し上げます。
   あっぱれ長屋へいらしたことのない方、
   いつでも「あっぱれぷらすサイト」へ遊びに来てくださいね。
   それでは皆様、良いお年をお迎えくださいませ!

 (発行マガジンより、若干手直しして本文のみ掲載しております。)


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