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あっぱれ長屋の江戸っ子たちと現代人くるりのドタバタ人生談義

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             あっぱれ長屋のプラス話 第74号   

              〜 相手あって優しさが生まれる 〜       

                                  2006. 11. 2   
 



  くるり
   みなさんこんにちは。
   今日のお江戸あっぱれ長屋からのお客様は、
   おなか姉さんの茶屋を手伝うおとめちゃんです。
  
  とめ
   こんにちは。
   ねえ、くるりさんは、どんな人と一緒になりたいの?
  
  くるり
   わ、いきなり、そんな質問?
   でも、若い女性どうしは、やっぱりこういう話題よね。

  とめ
   一緒にされるのは、いかがなものか。

  くるり
   まあいいじゃないの、年齢はおとめちゃんのほうが若くても、
   時代で比べたら、私のほうがずうううううううっと若いんだから。 
   そうねえ、私の理想は、
   優しくて明るくて楽しくて顔と頭が良くて金儲けが上手で…
  
  とめ
   あのね、自分を省みて、理想をあげてください。
  
  くるり
   優しい人。
  
  とめ
   急に減った。
   じゃあ、子供はどんな子供に育てたい?
  
  くるり
   優しくて明るくて楽しくて顔と…
  
  とめ
   だから、自分を省みてってば。
  
  くるり
   優しい人。
  
  とめ
   今度も減った。
   じゃあ、自分はどんな人になりたい?
  
  くるり
   金儲けが上手な人。
  
  とめ
   最初から減ってる。
   しかも、変わってるし。
  
  くるり
   だって、他はみんな揃ってるもの。
  
  とめ
   あ、おなか茶屋が忙しくなる頃だ。
   帰らなくちゃ。
  
  くるり
   待って待って。
   わかったから待ってちょうだい。
   だって、自分次第で頑張れるところって、
   金儲けしかないじゃないの。
   他のはみんな、生まれもったものが幅をきかせてるんだから。
  
  とめ
   じゃあ、なぜ人には、優しさを求めてるの?
  
  くるり
   だから、そういう人を見つければ子供にも遺伝する。
   優しい旦那さんと子供に囲まれてれば、
   私はみんなに優しくしてもらえる。
  
  とめ
   人には優しさを求めてるくせに、
   自分が優しい人になろうとは思ってない。
   まあ、そういう人が多いのは確かだけど、
   その前に、くるりさん、
   優しさって遺伝するものではないよ。
   優しい人っていうのは、
   我が身を相手の立場において
   考えられる人ってことなの。
   相手が自分と考えられれば、
   自然と親身な対応ができるようになるでしょ。
   そういう姿を見て育つから、
   子供もそれを学んで優しい人になれるんだよ。
  
  くるり
   性格というより、身につけた能力というべき?
  
  とめ
   能力は能力でも、本来誰にでもある能力なんだよ。
   優しいって字には、
   優れるっていう字があてられるでしょ。
   性格だけで決まるものなら、
   そんな字をあてるのはおかしいじゃない。
   つまり、優しいっていうのは、
   人間の優れた能力であるとも言える。
  
  くるり
   ってことは、人にだけ優しさを求めているのは、
   自分から劣ってる人になっているということなのか。
  
  とめ
   そうです。
   その優れた能力が働きやすいのは、
   自分の心が受け入れた人かどうかってこと。
   どんな大悪人だって、
   自分の心に触れた人なら、
   優しさを見せるでしょ。
   自分の心が受け入れた人だから、
   相手が自分だと考えることに、抵抗がないの。
   
  くるり
   好きな人には優しくできるのに、
   嫌いな人に優しくできないのは、
   自分と同化させるのに、抵抗があるからなのか。
   あれ?
   ということは、人に優しくできないということは、
   自分の心に受け入れられる人がいない状態でもあるんだ。
   それは、さみしいね。
  
  とめ
   そうでしょ。
   そうなると、優しさを損得みたいに考えてしまったりするんだよ。

  くるり
   損得って言えば、
   相手の立場に立って考えられる度合いが高まるほど、
   自分の損得抜きで
   相手に優しさを示すようになれるよね。

  とめ   
   それだけ、相手の立場のほうに行くから、
   自分の側が空いていく。
   だから、私利私欲からも離れられるんだよ。
  
  くるり
   寄付なんかは、完全に相手の立場に行ってるよね。
   自分のお金や物を、
   困った人のために寄付してあげるんだから。
   
  とめ
   「寄付してあげる」では、まだ自分の立場から見た見方。
   それだと、相手にとっては、
   「寄付してもらう」ということになる。
   となると、相手に負い目ができちゃうじゃない。
   そうではなくて、
   自分の持ってるものを、使ってほしいとお願いする。
   だから、「寄付させていただきたい」となる。      

  くるり
   まあ、お願いするとなりゃ、
   確かに出向いて相手のところへは行きますが。
   
  とめ
   優しいことができることで、
   自分も気持ちが清々しく穏やかになるし、
   自分の存在価値も見えたりするでしょ。
   そういう機会を与えてもらったことを、
   むしろ相手に感謝するくらいで、
   ちょうどいいのよ。
   
  くるり
   意識の中に、何かをしてあげるという、
   自分側が高い発想があるうちは、
   まだ本当の優しさではないんだ。
   
  とめ
   優しくできるってことは、
   自分の心に受け入れられる人がいて、
   自分の心を受け入れてくれる人がいる、
   という、両方があって成り立つんだから。
 
  くるり
   そういえば、
   人間は優しさを受け入れてくれないこともあるけど、
   動物や植物は、無条件に受け入れてくれるでしょ。
   だから癒されるんだね。
   よく、優しさに癒されるって言うけれど、
   あれは、受身だけではなく
   自分の優しさを受け入れてもらっても、
   幸せな気持ちになれるんだ。 
  
  とめ
   だんだん、優しい人になりたくなってきたでしょ。  
   たとえば、くるりさんたちのところに、
   ぎっこんばったんとか、ぎったんばったんとか、
   ぎったんばっこんとか、ぎっちらおっちらとか、
   いろいろややこしい言い方がある遊び道具があるでしょ。

  くるり
   ぎっちらおっちらだけは違いますけど。
   
  とめ
   あれを、くるりさんが誰かとやろうとしたら、
   くるりさんのほうが下がってしまってできない。
   くるりさんは、内心恥ずかしい。
   
  くるり
   なんで私の方が下がるという前提なんだ?
   
  とめ
   たとえ話だって。
   その時、相手がさりげなく、
   くるりさんの後ろにある花を見つけたふりして降りてきて、
   くるりさんと並んで座っておしゃべりを始める。
   それが、相手が自分と同じ位置に来てくれる優しさ。
   空になった相手の位置は、高いままだけど、
   それは、見えない相手の精神が崇高な状態。
    
  くるり
   そのたとえで言うなら、
   私が自分の恥をさらしても、相手を持ち上げて、
   謙虚な位置にいる形とも言えるでしょう。
   そうなると、私の方が優しくない?
   そこを気を使われて、寄ってこられたほうが傷つきそう。
     
  とめ
   それだと、自分の位置から動いてないでしょ。
   自己満足の優しさなのよ。
   くるりさんは、相手が喜ぶと思ってるけど、
   相手はかえって、気を使ってしまって、ありがた迷惑。
   そもそも相手が望んでるのは、
   そんなことで優越感を感じることではないし、
   また、相手をそんな人間と見てることも失礼だし。
  
  くるり
   そんな状態だから、優しさが通い合わないで、
   私が相手の優しさを変に受け取ったり、
   相手が私の心に困惑したりと、
   ちぐはぐになってしまうんだ。
 
  とめ
   ね、自分の心を相手が受け取ってくれなかったり、
   自分が相手の心を受け取れない状態では、
   優しさは成り立たないでしょ。

  くるり
   優しくできることも
   優しくされることも、
   同じくらい大切なことなんだね。
       
  とめ
   まあ、くるりさんの場合は、
   どうしても一方的に、
   相手を持ち上げてしまう形になっちゃうから、
   仕方ないとも言えるけど…。
       
  くるり  
   ちょっと確認したいんですが、
   それも、たとえ話のことですよね?
         
  とめ 
   あ、おなか茶屋が忙しくなる頃だ。
   帰らなくちゃ。

  くるり
   待って待って。
   わかったから、
   じゃなくて、
   今度はわからないから、待ってちょうだい。   


 (発行マガジンより、本文のみ掲載しております。)


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