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あっぱれ長屋の江戸っ子たちと現代人くるりのドタバタ人生談義

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              あっぱれ長屋のプラス話 第80号   

                〜 生き金と死に金 〜       
                                2007. 3. 10    
 



   くるり
   皆さん、こんにちは。
   今日のお江戸あっぱれ長屋からのお客様は、
   優秀な子供の茶さじ郎ちゃんです。
   どう造夫婦の子供で、
   大家さんのおめでた屋に小僧として奉公に出てます。
  
  茶さじ郎
   こんにちは。
   今日はお金の話をしようと思ってまいりました。
   くるりさんは、
   金離れがいい人と金遣いが荒い人は同じだと思いますか。
  
  くるり
   なんか違う気がするけど、どう違うのかな?
  
  茶さじ郎
   その差は、生き金か死に金かってことです。
   生き金、つまり必要なお金、役に立つお金を、
   ぱっぱと払うのが金離れがいい人、
   死に金、こちらは無駄なお金、役に立たないお金を、
   ぱっぱと払うのが金遣いが荒い人、
   そういう感じで使うことが多いのではないでしょうか。
  
  くるり
   そうか、払うお金の差ね。
   払うお金と言えば、21世紀の学校ではすごいことになってるんだよ。
   給食費と言って、
   親に代わって出してくれるお昼の代金を、
   払えるのに払わない親が増えてるの。
   子供の食い扶持を負担するのは、
   親の責任でもあり義務でしょ。
   それに、本当に子供が可愛いなら、
   子供に恥をかかせないため、
   肩身の狭い思いをさせないためにも
   払わなくてはと思うのが、親心ってものだよね。

  茶さじ郎
   それはひどい話ですね。
   でも、私の親なんて、
   子供の食い扶持を負担するどころか、働かせてますよ。
   
  くるり
   なるほど、もっとひどい。
  
  茶さじ郎
   なんて、冗談ですよ。
   江戸では普通のことです。
   時代が違いますからね。
   私も働かされてるなんて思ってません。
   むしろ、早く親孝行がしたいです。
  
  くるり
   なんて、けなげな…。
  
  茶さじ郎
   泣かないでくださいよ。
   くるりさん、年取って本当に涙もろくなりましたね。
  
  くるり
   茶さじ郎ちゃん、
   そういう時は、
   お若いのに涙もろいんですね、って言うものです。
  
  茶さじ郎
   すみません。
   商人として、お世辞はだいぶ言えるようになったのですが、
   嘘となると、なかなか言えなくて。

  くるり
   これもお世辞!

  茶さじ郎
   あ、お世辞でいいんですか。
   それなら…

  くるり
   いや、もういいです。   
   でも、茶さじ郎ちゃんのご両親のどう造さんとおはぎさんは、
   いくらなんでも、茶さじ郎ちゃんを育てるためのお金を浮かせて、
   自分達のために使ったりはしないものね。
   また、そういう愛情を受けて育つから、
   茶さじ郎ちゃんも、
   早く親孝行したいと思える子供になったんだろうし。
   
  茶さじ郎
   そうですね。 
   子供のために払うべき生き金を殺す報いは、
   必ずきますよ。
   そういう親の姿を、子供は見てます。
   「そうか、他に使いたいことがあれば、
   必要なお金も払わないでいいんだ。」
   そうして成長するとどうなるか。
   「遊ぶお金はあるけれど、
   親の面倒を見るお金はありません。」
   そういう人間になります。
  
  くるり
   死に金の祟りみたいだね。

  茶さじ郎
   必要なものに払うお金は、すべて生き金。
   それを払えるのに払わないということは、
   生き金を死に金にしている行為ですから、
   殺金罪です。
  
  くるり
   そんな罪があったかな。
  
  茶さじ郎
   あるんです。
   払うことばかりではありません。
   これは番頭さんが教えてくれたんですが、
   入ってくるお金にも、
   生き金と死に金はある、と言うのです。
   自分のお金が生き金で、
   他人のお金は、すべて死に金だと。
  
  くるり
   他人のお金は使えないから?
  
  茶さじ郎
   そのとおりです。
   たとえば、店のお金は、使えないお金。
   だからお金であっても、お金には見えない。
   それがお給金として、自分に渡されたときに、
   初めてお金という感覚が持てる。
   それは、生き金に変わったからだと。
  
  くるり
   それが普通の感覚であって、
   人のお金を、自分の生き金みたいに見てしまったら、
   大変なことだよ。
 
  茶さじ郎
   そうです。
   でも、そこで、よこしまな心を起こして、
   犯罪行為で自分のものにしたとしても、
   本来自分のものでないお金ですから、
   生き金として使うことはできません。
   だから、たいていそういうお金は、
   使い方も死に金遣いで終わってしまうでしょ。
   仮に、もしそれを、
   生き金にしようと、いいことに使ったとしても、
   お金は生きてきませんよね。
   死に金は死に金。
  
  くるり
   盗んだお金で助けてもらっても困るしね。
  
  茶さじ郎
   それだけではありません。
   死に金遣いの本当の怖さは、
   自分の信用、心、人格、人間関係、人生などなど、
   目に見えない大切なものを、
   奪われていくことなのです。
  
  くるり
   それは、犯罪者にまでならなくても、同じでしょ。
   払えるのに、子供の食い扶持を払わない親なんて
   大した人間でないって思うもの。
   子供の食事代くらいで、人格や信用を犠牲にするなんて、
   得するどころか、大損してるのに。
  
  茶さじ郎 
   自分が受け取る権利のあるお金は、生き金ですから、
   当然、全部生きているお金として入ってくるわけです。
   その生きているお金を、死に金として出すようなことは、
   慎まなければならないのです。
  
  くるり
   さすが商人の卵。
  
  茶さじ郎
   お金というのは、人の運命を左右する力も、
   心を変える力もあるのですよ。
   だから、いいかげんな扱いをしてはいけないものです。
   入れるにしろ、払うにしろ、
   生き金として扱ってる時は、お金の主でいる状態ですが、
   死に金として扱った時は、
   お金が主になってしまうことを、
   忘れてはいけません。
  
  くるり
   死に金として扱うから、
   罰当たりなことになって、
   操られてしまうんだね。

  茶さじ郎
   お金は大切なもの、不可欠なもの。
   それを粗末に扱っていけないのは当然のことです。    
   なにより、きちんと生き金として出せば、
   また生き金として入ってくることにつながるんですよ。
   生きてれば、また戻ってくることができますから。
  
  くるり
   ほんと!?
  
  茶さじ郎
   急に目が輝きだしましたね。
   死に金が目に見えないものまで奪っていくなら、
   生き金は、そういった目に見えないものを与えてくれます。
   生き金で得られたものは、人生にいい影響を与えるものですから、
   そういうものが、新たな生き金を呼ぶ力になっていきます。
   役にたつものが増えていくわけですからね。
   だからこそ、生き金として使うことが、大事なんです。

  くるり
   今度から、お金を使うときは、
   生き金として出すという感覚で、
   きちんと使い方を考えるようにしよう。
   
  茶さじ郎
   そうです。
   もし、無駄遣いだったと思うものに使ってしまったとしても、
   そこから教訓を得れば、
   それは生き金になりますから。
   あ、だめですよ、くるりさん。
   無駄遣いするたびに、この手は。
   これは、1回だけしか効きませんからね。
  
  くるり
   見透かされてますか。
     
  茶さじ郎 
   けちと倹約家の違いも、
   貯めたお金を、死に金にしてるか、
   生き金にしてるかの差なんです。
   貯め込むだけで、必要なものにも出さないのがけち、
   貯め込むけれど、必要なものには出すのが倹約家。
  
  くるり
   だから、けちは嫌われ、
   倹約家は感心される。 
  
  茶さじ郎
   くるりさんは、金離れはいいほうですか。 
  
  くるり
   もちろん!
   なんてったって、お金のほうが、
   入るのも省略して、そのまま離れていくくらいですから。
   
  茶さじ郎
   そっちの金離れですか。
   それは行き金でしょう。
   
  くるり
   道理で生きがない…生きがねえ、
   なんちゃって!

  茶さじ郎
   は…はは…ははは…   
   どうしよう、あまりに強烈すぎて、
   お世辞も出ない…。
   

 (発行マガジンより、本文のみ掲載しております。)


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