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あっぱれ長屋の江戸っ子たちと現代人くるりのドタバタ人生談義

 幸せになりたい時向き編  





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               あっぱれ長屋のプラス話 第96号   

                    〜 回る法則 〜       
                                    2008. 2. 10
   

  

   くるり
   みなさん、こんにちは。
   今日のお江戸あっぱれ長屋からのお客さまは…、
   しまった、おなか茶屋のおなかさんだ!
  
  なか
   こら、また朝寝坊してるね。
  
  くるり
   いつもは起きてるけど、
   おなかさんが来る時に限って、
   寝坊しちゃうんだよ。
   やっぱり、おなかさんが起きられなくなる呪いをかけてるんだ。

  なか
   人聞きの悪いことをお言いでないよ。

  くるり 
   冬は寒いうえに、まだ暗いから、
   なおさら体が起きてくれない。
  
  なか
   まあ正直言うと、大変だと思うけどね。
  
  くるり
   え?
   もしかして、おなかさんは、
   人はたたき起こすくせに、
   実は自分もさほど早起きしてないとか?
  
  なか
   してないとも、してるとも言えるかな。
   私たちの規則正しい生活というのは、
   自然に沿った規則正しさ。
   くるりたちのは、
   自然を無視した規則正しい生活だからね。
  
  くるり
   なにそれ?
  
  なか
   くるりたちは、季節に関係なく、
   同じ時間で生活する。
   でも私達は、
   日の出から日の入りまでの長さを6等分、
   日の入りから日の出までの長さを6等分した時間で生活するから、
   同じ一刻でも、季節によって長さが変わってくる。
   そこまでお天道様に合わせた、
   自然と一体となった生活をしてるんだよ。
  
  くるり
   ということは、
   冬の場合、昼間は早く仕事が終わり、
   夜は長く寝ていられるってこと?
   いいなあ!!!
  
  なか
   人間だって自然の一部なんだから、
   自然の法則に従っていくのが一番いいんだよ。
  
  くるり
   でも、今の世はおなかさんとこみたいに単純にはいかないから、
   そんな変則的な時間割りにしたら、
   面倒かつ大混乱だよ。
   
  なか
   単純で悪かったね。
   まあ、それは時の流れでいたしかたないのかもしれない。
   でも、そこで問題なのは、
   人間の都合で、自然に合わせない生活になっていくことに
   慣れてしまうことなんだよ。
   そのために、他の大事な自然の法則までもおろそかにしてしまってる。
  
  くるり
   どういうこと?
  
  なか
   一日はお天道様が昇って沈むまでの繰り返しでまわっているよね。
   その繰り返しが季節を巡り、
   これまたまわって、元に戻ってくる。
   つまり、
   まわってまた元のところへ戻ってくるのは、
   自然の法則の基本の形。
   この世は、まわることで成り立っている、と言っても過言ではない。
   植物や生物が命を引継いでいくのも、
   繰り返しでまわっているのと同じこと。
   
  くるり
   なるほど。
   水も天と地をまわっているし、
   占いの星まわりや干支もまわる。
   金は天下のまわりものとも言うし。
   ♪でも、私のところには〜、
    なかなかまわってこないから〜
    私の首もまわらない〜♪
   
  なか
   なるほど、避けたくなる気もわかる。
   そんなことより、
   自然の一部である人間だって、
   当然この法則に沿って生きている。
   それは、目に見えるものばかりではなく、
   人間の念みたいに、
   見えないものにもあてはまってくるんだよ。
   だからこそ、
   良い念を発すれば、
   「情けは人のためならず」
   となって自分に還ってくる。
   悪い念を発すれば、
   「人を呪わば穴ふたつ」
   となって自分に還ってくる。
   だから、私がくるりを呪うなんてことは、
   できたとしてもしないよ。

  くるり
   あー、良かった。

  なか
   ところが、くるりたちの社会では、
   こういった実体のないものだと、
   軽んじる傾向がある。
   だから、簡単に人を恨んだり陥れたりもする。
   情けは人のためならずの解釈も、
   まわりまわって自分のためであるという意味を、
   その人のためにならないと、間違って思い込む人も増える。

  くるり
   回る法則を無視して壊すから、
   おかしくなってしまうってこと?
   
  なか  
   そうだよ。
   具体的なことで言えば、
   ちょっと汚いたとえだけど、
   排泄物を肥やしにして育った野菜を食べ、
   それを排泄してまた野菜を育てることも、
   自然の法則に沿ってるよね。
   実際、私たちはそうしている。
  
  くるり
   でも、今は気分的によくないし、
   衛生的にもどうかと思うんだよ。
   まいたら臭いし。
  
  なか
   ということで、人間が作りだした物質を使うようになった。
   そうなった時点で、
   その循環は断ち切られたわけだよ。
   そこへきて、あんたたちは他にも、
   おいしくなるとか日持ちするとか、
   人間の都合に合わせた人工物質をたくさん食べている。
   そうした人間の排泄物は、
   肥やしとしても三流品で使い物にならなくなる。 
   自然の法則に沿ってるものの一部を壊すだけで、
   すべてが壊れてしまうんだよ。
   もし、私がお百姓さんだったら、
   肥やしとして買うのは、
   栄養のいい21世紀人より、
   安心安全な江戸時代人の排泄物のほうだね。

  くるり
   そんなもんでいばられるのもなんなんですが。
  
  なか
   まあどうしましょう。
   私ったら、まだ嫁入り前の娘なのに。
  
  くるり
   江戸では、娘を名乗るのに年齢制限ってないの?
  
  なか
   おだまり。
   話を変な方向にまわさないでおくれ。
   つまりは、見えないものに関しても、
   本来の循環の輪を断ち切れば、
   これと同じことが起きてるというわけよ。   
   さらにもっと怖いのは、
   回る法則自体は、この世の基本の形でなくならないから、
   良い循環を断ち切ったら、
   今度は悪い方へと新しい循環が始まるってこと。
   さらに、回り方のもう一つの特徴として、
   もとの位置に戻ってきたときには、
   前より増幅されているってことがあるんだよ。
   一日も一年も、同じ位置に戻っては来ても、
   前より加算されていくよね。

  くるり
   じゃあ、またまわってきた時には、
   さらに悪い方へと入り込んでいったり、
   広がっていったりするわけだ。

  なか
   でも、もちろん逆の場合もあるよ。
   悪い循環を断ち切れば、
   良い方への新しい循環が始まる。
   噺家のもへじが言ってたけどね、
   もへじが発した「人を笑わせたい」という思いが、
   倍になって「人から笑われる」形で戻ってくるのは嬉しいもんだって。
  
  くるり
   言葉じりだけだと、なんだか嬉しくない気もするけど。

  なか
   つまり、因果はめぐるということでもある。
   「因果の小車」「因果は車の輪の如し」とも言うけど、
   車の輪にたとえてるところが、わかりやすいでしょ。
   でも私は、加増されていくということも含めて、 
   「因果は雪だるま」とか「因果は雪玉ころがし」とか
   言ってるけどね。

  くるり
   残念ながら、そっちは残ってないようだよ。   
   でも、車輪も、まわることで進んでいくことが、
   増えていく意味になるんじゃないの?
   自分たちの都合を優先して、
   自然の法則を無視した結果、
   心や体を壊した人が増えてきたのも、
   因果の小車かもな。
 
  なか
   ほら、くるりたちが使っている洗濯機ってのね。
   あれは正しく回っていれば、洗濯物も傷まず汚れも落ちて、
   きれいに洗いあがる。
   でも、その回り方を狂わせたら、
   洗濯物はきれいに洗いあがらなくなる。
   私には、21世紀がまさに壊れた洗濯機のように見えるんだよ。
   しかも、洗濯機そのものがおかしくなったのではなく、
   洗濯物のあんたたちが原因で、
   洗濯機の動きをおかしくしている。
   その結果、洗濯物自身が傷んで翻弄されてるみたいなね。
   あの洗濯機ってのは実に素晴らしいと思う。
   でもきちんと回ることで、
   素晴らしさを発揮できる。
   だから、本来の世の姿も、
   きちんと回すことで、素晴らしいものになるんだよ。
     
  くるり 
   見えるものも、見えないものも、
   循環の流れで考えないといけないんだね。

  なか
   昔から言われている言葉は、
   経験則から生まれたものでもあることは、
   忘れないでほしいね。
  
  くるり
   なるほどね。
   あー!!!
   今、私、すごいことに気がついた!
   私の名前のくるりは、
   まさに自然の法則を表わしているじゃないの!

  なか
   あら、そういえばそうだね。

  くるり
   そうか!
   だから、私っていつも頭がまわるんだ。
  
  なか
   そうか!
   だから、くるりっていつも頭がまわってるんだ。
  
  くるり
   あのー、
   どっかでひっかかって、
   すんなり回ってこない気がするんですけど。

   
   
   
   
 (発行マガジンより、本文のみ掲載しております。)


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